暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンの親会社であるペイワード社は24日、スポーツ予測市場プラットフォーム「Onyx Odds」のシリーズA資金調達において、リード投資家として資金を投じたと発表した。Onyx Oddsの企業価値は2億2,000万ドル(約355億円)に達したという。
設立わずか2年足らずでユーザー100万人を獲得したOnyxとは
2025年設立のOnyx Oddsは、スポーツの試合結果を予測する取引商品を提供する企業だ。サービス開始から2年足らず、かつベータ版終了から1年未満で約100万人のユーザーを獲得。しかし、今回の資金調達ラウンド以前の資金調達額は800万ドル(約13億円)未満にとどまっていた。
今回の出資に伴い、Onyx Oddsはクラーケンの基盤となるB2Bインフラプラットフォーム「ペイワード・サービス」およびペイワードの幅広い製品群とのシステム統合を実施する。これにより、Onyxの予測市場は米国の完全なライセンスを有するペイワードのデリバティブ基盤上で稼働できるようになる。
ペイワードは、この統合によりOnyxが自社でライセンス取得やインフラ構築に数年を費やすことなく、予測市場における優位性をさらに拡大できるとしている。また、Onyxのアプリ内部には暗号資産の取引機能も直接組み込まれる仕組みだ。
ペイワードによるインフラ提供の狙い
ペイワード・サービスの責任者マーク・グリーンバーグ氏は、予測市場を「金融サービスにおける急成長分野の一つ」と指摘。自社が米国で先物取引業者(FCM)や指定契約市場(DCM)、暗号資産取引所を単一の基盤で提供できる唯一の存在だと強調した。
さらに同氏は、この統合により事業者は複数の提携先をまとめる手間を省き、製品開発やユーザー体験の向上に専念できると説明。Onyxをこの基盤を活かせる最適な事業者であるとし、事業拡大を支援していく姿勢を示している。
今回の出資は、暗号資産インフラと予測市場の融合を象徴する動きである。米国で各種デリバティブライセンスを保有するペイワードの基盤を利用することで、Onyxは規制を遵守しつつ迅速にサービスを展開できる。ユーザーにとっても、両者がシームレスに繋がる利便性は高いだろう。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=161.7円)



