東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズ(2338)は30日、連結子会社のGPT Pals Studio Limitedが、保有するイーサリアム(ETH)1,000ETHを売却したと発表した。売却代金は190万3,000ドル、日本円で約3億1,100万円となっており、AIインフラストラクチャ(AIDC)事業の推進に必要な資金確保を主な売却目的としている。
時価評価後の帳簿価額を基準に損失算定
今回の売却単価は1ETHあたり1,903ドルだった。これに対し、2026年5月31日時点における時価評価後の帳簿価額は、1ETHあたり2,003.97ドルとなっている。
売却単価が帳簿価額を下回ったため、同社は今回の売却代金と帳簿価額総額200万3,970ドルとの差額にあたる10万970ドル(約1,700万円)を、売却損として認識する見込みだ。2027年2月期第2四半期会計期間に計上する予定としている。
なお、この売却損は、購入時の実際の平均取得単価との差額ではない。同社は各四半期末に保有する暗号資産(仮想通貨)を時価評価しており、今回の損益も5月31日時点の時価評価後の帳簿価額を基礎に算定している。
売却上限を最大4,375ETHへ拡大
クオンタムソリューションズは今回の売却とあわせて、グループ保有ETHの累計売却上限を最大1,875ETHから最大4,375ETHへ引き上げた。追加される売却可能数量は最大2,500ETHとなる。
なお、同社は6月4日にAIDC事業の資金確保を目的とするETHの一部売却方針を決定し、GPTは同月16日に904ETHを売却していた。今回の1,000ETHを合わせた累計売却数量は1,904ETHで、残存売却可能数量は最大2,471ETHとなっている。
今回の売却後におけるグループのETH保有残高は4,764.80ETH。このうち3,050ETHは借入れに伴う担保として差し入れており、残る1,714.80ETHはGPTの暗号資産取引口座で保有しているという。
クオンタムソリューションズは、変更後の上限まで直ちに売却することを決定したものではないと説明している。今後はAIDC事業の進捗や資金需要、ETH価格の動向を踏まえ、追加売却を実施するかが焦点となりそうだ。
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