暗号資産(仮想通貨)で支払えるカードを提供するRedotPay(リドットペイ)は、2026年10月19日に更新したお知らせで、日本での新規会員登録とアプリの配信を止めたと発表しました。日本に住む既存ユーザー向けのサービスも順次制限し、最終的に終える予定です。
この記事では、何が止まったのか、既存ユーザーがいま確認しておきたいこと、RedotPayの代わりに使える仮想通貨カードを紹介します。
RedotPayが日本で新規登録を停止

RedotPayのヘルプセンターに掲載された日本在住者向けのお知らせ(10月19日更新)の内容は、次のとおりです。
| 状況 | 内容 |
|---|---|
| 発表済み | 日本での新規会員登録を停止 |
| 発表済み | 日本のApp Store・Google PlayでのRedotPayアプリの配信を停止 |
| 時期は未発表 | 日本に住む既存ユーザー向けのサービスを順次制限し、最終的に終了 |
| 時期は未発表 | 買収したとするBTCボックスを通じて、日本の法律に沿ったサービスを準備 |
お知らせは日本居住者を対象としたもので、日本以外の地域のユーザーには影響しないとしています。
停止の理由は日本の登録を受けていないこと
お知らせでRedotPayグループは、日本の暗号資産交換業者の登録やその他の業登録を受けておらず、日本の利用者に提供しているいまのサービスは、日本の規制の要請を満たしていないと認めています。
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)にも、RedotPayの運営会社は載っていません。
BTCボックスの買収を発表
RedotPayは、国内の暗号資産交換業者であるBTCボックス株式会社を買収したとしています。BTCボックスは2017年9月29日に登録された業者で、今後はBTCボックスが日本の利用者向けに、日本の法律に沿ったサービスを準備するとしています。
買収の時期や金額、日本の既存ユーザーがBTCボックスへ移れるのかは、まだ示されていません。BTCボックス側の発表も、10月24日時点では確認できていません。詳しくはRedotPay日本向け終了のニュースで紹介しています。
既存ユーザーはいつまで使える?わかっていること
10月24日時点で、RedotPayは日本の既存ユーザー向けサービスの終了日を発表していません。お知らせでは「詳細は改めてご案内いたします」としています。
| 項目 | 状況 |
|---|---|
| 新規登録 | 停止済み |
| アプリの配信 | 停止済み(日本のApp Storeで配信されていないことを編集部が確認) |
| 既存ユーザー向けのサービス | 順次制限し、最終的に終了(時期は未発表) |
| 終了日 | 未発表 |
| 残高の扱い・返金の方法 | 未発表 |
| BTCボックスへの移行 | 未発表 |
今後の案内に備えて、RedotPayのヘルプセンターのお知らせを確認しておきましょう。
残高を移すなら暗号資産で出金する
RedotPayのヘルプセンターでは、ウォレットの暗号資産を外部のウォレットや取引所へ送る手順を、次のように案内しています。日本のユーザー向けのサービスは順次制限されるため、出金がいつまで使えるかも確認しておきましょう。
- アプリの[More]から[Withdraw]を選ぶ
- [Withdraw on-chain]を選ぶ
- 出金する通貨とネットワークを選ぶ
- 送金先の入金アドレスを貼り付ける
- [Withdraw]をタップし、認証を済ませる
出金するときの注意点
- 最低出金額は通貨とネットワークごとに異なり、出金画面に表示されます。ネットワーク手数料もかかります。
- アプリ内の残高「USDs」は、外部のウォレットや銀行口座へ出金できません。一般残高のUSDsはカードの支払いやほかのユーザーへの送金に使えますが、特典で受け取ったUSDsは支払いにだけ使え、通常30日で失効します。
- 送金先のアドレスやネットワークを間違えると、送った資金が戻らないおそれがあります。国内の取引所に送る場合は、その取引所が受け取れる通貨とネットワークかを先に確認しましょう。
多くの出金は、平日の9時30分〜18時30分(香港時間)なら1〜2時間、それ以外の時間や週末・祝日は最大24時間で処理されます。着金までには、さらにブロックチェーンの承認時間がかかります。
カードやアカウントを削除する前に確認したいこと
サービスが終わる前にカードやアカウントを整理する場合は、ヘルプセンターの次の案内を確認しておきましょう。
- カードを削除しても、支払った発行手数料は返金されません。削除は取り消せません。
- 削除する前に、サブスクリプションなどの支払い先を別のカードに変え、返金待ちの取引がないかを確認するよう案内されています。
- アカウントを削除すると、残っている資産は自分で放棄したものとして扱われます。削除の申請から15日以内なら取り消せますが、削除後は返金を受けられず、本人確認済みのアカウントを削除すると、別の書類を使っても新しいアカウントは作れません。先に出金を済ませておくのが安全です。
RedotPayの基本情報と手数料
RedotPayは、香港のRed Dot Technology LimitedなどからなるRedotPayグループが運営する暗号資産決済サービスです。ウォレットに入れた暗号資産を、Visa(ビザ)のカードで支払いに使えます。
| 運営会社 | Red Dot Technology Limited(香港)ほか、RedotPayグループ各社 |
|---|---|
| 所在地 | Room 5710, 57/F, The Center, 99 Queen’s Road Central, Central, Hong Kong |
| 対応する暗号資産 | BTC、ETH、BNB、SOL、S、SUI、TRX、XRP、USDT、USDCなど |
| カードの種類 | バーチャルカード、物理カード(ビザ) |
| 日本居住者の新規登録 | 停止(2026年10月19日更新のお知らせで発表) |
| 公式サイト | https://www.redotpay.com/ |
手数料と限度額
ヘルプセンターに掲載されている手数料と限度額は、次のとおりです(2026年10月24日に確認)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バーチャルカード発行 | 10ドル |
| 物理カード発行 | 100ドル |
| 物理カードの郵送 | 通常郵便:無料 DHL Express:国によって異なる |
| バーチャルカードの再発行 | 1回目:5ドル 2回目以降:10ドル |
| 年会費・月額費 | 無料 |
| カードの既定通貨での決済 | 無料 |
| 既定通貨以外での決済 | 1.2% |
| 暗号資産の換算手数料 | 1% |
| ATM出金手数料 | HKDカード:2% USDカード:月10,000ドルまで2%、超える分は3% |
| 1ドル以下の決済 | カード1枚につき毎月5回まで無料、以降1回0.2ドル |
| 拒否された決済 | カード1枚につき毎月3回まで無料、以降1回0.5ドル |
| 1回の決済の上限 | 100,000ドル |
| 1日の決済の上限 | 1,000,000ドル |
| ATMの利用回数 | 1日3回、1カ月30回 |
| ATMの上限 | HKDカード:1日23,000香港ドル、1カ月75,000香港ドル USDカード:1日3,750ドル、1カ月50,000ドル(一部の国・地域では1日3,000ドル、1カ月10,000ドル) |
RedotPayの代わりに使える仮想通貨カード
ここでは、日本居住者が申し込めるカードのうち、Tria(トリア)とether.fi Cashを紹介します。どちらも暗号資産を日常の支払いに使えるカードです。
ただし、2社とも金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)には載っていません。RedotPayと同じように、日本向けのサービスがあとから変わる可能性もある点に注意してください。
| 項目 | Tria | ether.fi Cash |
|---|---|---|
| 年会費 | Lite:20ドル Pro:109ドル Max:250ドル | Core:無料 Luxe:年199ドル Pinnacle:年999ドル |
| 還元 | 1.5~6%(USDT) | 最大3%(VIPは4%、ETHFIで還元) |
| 外貨手数料 | Tria側:0% ビザ側の外貨手数料がかかる場合あり | Core:0.5% Luxe:0.25% Pinnacle・VIP:無料 |
| ATM | Pro・Max:1回750ドル・24時間で3回まで(別のヘルプでは1日750ドル)、手数料1ドル+1% Lite:非対応 | 1回5,000ドル、24時間で5回まで |
| 支払いに使う資産 | BTC、ETH、USDCなど1,000種類以上(SOLは直接チャージ不可) | USDC、USDT、EURC、LiquidUSDなど |
Triaカード
Triaカードは、自己管理型ウォレットの暗号資産をチャージして使うビザのカードです。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、USDCなど1,000種類以上のトークンに対応し、Apple Pay・Google Payでも支払えます。ソラナ(SOL)そのものは直接チャージできません。
- Liteは1.5%、Proは4.5%、Maxは6%のキャッシュバックをUSDTで受け取れます。この還元率が付くのは、月の利用額がLiteは1,000ドル、Maxは2,000ドルまでです。Proは1,000ドルとする案内と2,000ドルとする案内があります。超えた分は0.5〜1%です。
- 申し込むときに1年分の会費を払います。年会費の通常価格(更新時)は、Lite 20ドル、Pro 109ドル、Max 250ドルです。
- Triaは2026年8月29日、カード発行の提携先Rainが、Triaなどのカードが使うソラナのカードコントラクトに脆弱性を見つけたと発表しました。その時点までの集計で、636人・計431,945ドルのカード残高が影響を受けています。カード残高は全額補填するとしています。
ether.fi Cash
ether.fi Cashは、DeFiサービス「ether.fi」が提供する仮想通貨カードです。USDCなどで直接支払うほか、ether.fiに預けた暗号資産を担保に借りて支払うこともできます。借りた分には、すぐに利息がかかります。
- 対象となるカード決済では、Core〜Pinnacleは最大3%(VIPは4%)がETHFIトークンで還元されます(7日間ロック)。月の利用額が増えると率は下がり、Coreでは2,000ドルまで3%、3,000ドルまで1%、それを超えると0.5%です。
- Coreの年会費は無料です。上位のLuxe・Pinnacleは年会費を払うほか、ポイントや保有額の条件を満たしてもなれます。
- ATMで引き出せるのは、1回5,000ドル、24時間で5回・合計25,000ドルまでです。
ほかのカードと比べたい方は、仮想通貨カードおすすめランキング9選もあわせてご覧ください。
RedotPayの日本向けサービス終了に関するよくある質問
10月24日時点で、終了日は発表されていません。RedotPayは、日本の既存ユーザー向けのサービスを順次制限し、最終的に終える予定で、詳細は改めて案内するとしています。
できません。RedotPayは日本での新規会員登録を止め、日本のApp Store・Google Playでのアプリ配信も停止しています。
ウォレットの暗号資産は、10月24日時点のヘルプでは、アプリの[Withdraw]から外部のウォレットや取引所へ出金できると案内されています。アプリ内の残高「USDs」は外部へ出金できず、使い道はカードの支払いなどに限られます。アカウントを削除する前に出金を済ませておきましょう。
RedotPayは、買収したとするBTCボックスを通じて、日本の法律に沿ったサービスを準備するとしています。ただし、既存のアカウントや残高を移せるかは、10月24日時点で発表されていません。


