株式会社ローソンは3日、店舗のPOSレジを使ったステーブルコインによる店頭決済の実証実験を実施すると発表した。8月6日と17日の2日間、都内の2店舗で行う。POSレジでステーブルコイン決済を検証するのは国内初の試みだという。
専用端末なしで通常レジに乗せる
従来、小売店舗でステーブルコインを使うには、通常のレジとは別に専用の決済端末やQRコードの掲出が必要だった。今回はそこが違う。
利用者がスマートフォンに表示したバーコードを、店舗のPOSレジで直接読み取る。あとはゲートウェイ事業者がウォレット事業者と決済情報をやり取りし、専用端末を介さずに支払いが完了する。既存のレジ設備にそのまま乗せられる点が、これまでの方式との最大の違いだ。決済のゲートウェイには、キャナルペイメントサービスが提供する「PAYTREE」が用いられる。
ローソンは、POSシステムとの連携、精算の流れ、決済にかかる時間などを検証するとしている。ただし、これは実証実験だ。対象者は関係者に限られ、一般の利用者が店頭で使えるわけではない。
実験は2日間で構成が分かれる。8月6日はローソン高輪ゲートウェイシティ店で、ウォレットにHashPort Wallet、コインに円建てステーブルコイン「JPYC」を用いる。17日はローソンゲートシティ大崎アトリウム店に移り、ウォレットはメタマスク、コインはUSDC・USDT・JPYCの3種類を扱う。デジタル資産の決済基盤を手がけるHashPortとネットスターズが協力する。
予告から一歩進んだ
ローソンは2026年7月、店舗でのステーブルコイン決済の検討を進めると明らかにしていた。今回はそれが、実施日と具体的な構成を伴う段階へと進んだ。同社は8月中に追加の実証も予定しているという。
注目されるのは、円建てステーブルコインJPYCの存在感だ。JPYCは金融庁が7月に公表したマネー・ローンダリング対策の実証にも名を連ねており、規制当局の実証と大手コンビニのレジ実証の双方に登場している。国内での実用を探る動きが、決済の現場にまで広がってきた。
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