米決済大手ブロック(旧スクエア、NYSE:XYZ)は5日、2026年第2四半期の決算を発表した。ジャック・ドーシー氏が率いる同社の売上高は前年同期比9%増の66億2,000万ドル(約1.04兆円)、粗利益は25%増の31億7,000万ドル(約4,999億円)で、いずれもアナリスト予想を上回った。通期のガイダンスも上方修正している。
全体は好調、Cash Appとスクエアが牽引
調整後営業利益は過去最高の8億6,400万ドル(約1,363億円)に達し、粗利益に対する利益率は27%と過去最高を記録した。調整後の希薄化後EPSは1.02ドルで、市場予想の0.63〜0.87ドルを大きく上回った。
事業別では、モバイル決済アプリのCash Appの粗利益が31%増、対面決済のスクエアが13%増と好調だった。スクエアのGPV(取扱高)成長率は、2023年初め以来で最も速いペースに加速した。
ビットコイン事業だけが縮小
好決算のなかで、暗号資産(仮想通貨)関連は逆の動きを見せた。
ビットコイン(
BTC)エコシステム事業の粗利益は、前年同期の1億500万ドルから7,200万ドル(約114億円)へと31%減少した。同事業の売上高も18億9,000万ドル(約2,981億円)で、前年同期比13%減となっている。ただし前四半期比では5%増と、小幅に持ち直した。
減少の理由として、同社は2つを挙げている。Cash App上の一部のビットコイン取引で手数料を戦略的に引き下げたこと、そして2026年を通じた世界的な暗号資産の取引高の鈍化だ。ビットコイン売上の大部分はCash Appが占めている。
ブロックはビットコインを自社保有もしており、6月30日時点の保有量は9,032 BTC。6月末の価格に基づき、GAAP会計上で8,850万ドル(約140億円)の評価損を計上した。
決済大手のビットコイン事業、そろって縮小
ビットコイン事業の縮小は、ブロックに限った現象ではない。手数料引き下げと取引高の鈍化という理由も含めて、同時期に決算を発表した他の決済・暗号資産大手と共通している。
ロビンフッドは第2四半期、暗号資産取引収益が前年同期比38%減となり、主要4項目で唯一の減収だった。コインベースも取引高シェアが過去最高に達した一方で、調整後EBITDAは前年同期比で大きく落ち込んだ。企業のビットコイン保有をめぐっては、ストラテジーが評価損を背景に四半期で巨額の赤字を計上している。
2026年に入っての取引低迷が、決済系企業の暗号資産・ビットコイン部門を一様に圧迫している構図が、各社の決算からうかがえる。
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