ステーブルコイン決済インフラを手がけるイエローカードは4日、4,000万ドル(約63億円)の戦略的資金調達を完了したと発表した。出資したのはスタンダードチャータードのSCベンチャーズ、ソニー・イノベーション・ファンド、ポリチェーン・キャピタル、ブロックチェーン・キャピタルなどだ。
今回の調達で、同社の累計調達額は1億2,000万ドル(約189億円)を超えた。
ソニーやスタンチャートが出資
調達資金は、法人向けのドル口座「グローバルUSDアカウント」の拡充と、それを世界各地の市場につなぐステーブルコインの決済網の拡大に充てる。
SCベンチャーズのアレックス・マンソンCEOは、ステーブルコインの普及は強固なインフラと現実の実用性にかかっているとし、イエローカードがアフリカの企業向けにそのレールを築いていると評価した。
ソニー・イノベーション・ファンド側も、新興国が資金をより速く確実に動かすために必要なインフラ層を同社が構築しているとコメントしている。
イエローカードはアフリカを拠点に、ステーブルコインを使った国際送金の基盤を提供してきた。従来のコルレス銀行網を介さずに企業が資金を動かせる点が特徴で、銀行取引が届きにくい層にドルへのアクセスを開くことを狙う。
これまでにネットワーク上で100億ドルを超える取引を処理してきた。対応通貨は50以上にのぼり、北米・欧州・アフリカの22の法域でライセンスや認可、登録を保有している。
大手決済事業者との連携も進む。ビザ、マスターカード、ペイパル、コインベースと提携しており、グローバルUSDアカウントはビザやウェスタンユニオンも利用しているという。
今回の資金調達で、同社は中南米とアジア太平洋での事業を深掘りする。ソニーの出資はアジア太平洋での展開を後押しするものと位置づけられている。CEOのクリス・モーリス氏は、次の大きな機会は銀行そのものをステーブルコインの決済網につなぐことだと述べた。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.3円)


