米資産運用大手ヴァンエックは28日、米国初となるBNB(ビルドアンドビルド)の現物ETF(上場投資商品)「VBNB」をナスダック市場に上場したと発表した。コインマーケットキャップによると、BNBは時価総額約853億ドル(約13兆円)で世界第4位の規模に位置するが、これまで米国で現物に投資できるETFは提供されていなかった。
証券口座でBNBに投資可能へ 米国市場における暗号資産投資の敷居を下げる
今回ローンチされたVBNBは、適格カストディアンがオフラインのコールドストレージで管理する現物のBNBによって裏付けられている商品だ。これにより、米国の機関投資家や個人投資家は、暗号資産取引所に口座を開設することなく、既存の証券口座からBNBの価格変動に投資できる環境が整った。
ヴァンエックのシニア投資アナリストであるパトリック・ブッシュ氏は、他のレイヤー1銘柄が大幅に下落した過去1年間において、概ね横ばいを維持したBNBの底堅さを評価している。その要因の一つとしてネットワークの強固さを挙げ、現在も1日1400万件の取引と250万人超のユーザーを抱えているという。
さらに同氏は、オンチェーン上の豊富な資産基盤も価格安定を支えているとみる。具体的には、ステーブルコインが160億ドル(約2.5兆円)規模、債券や株式などの現実資産をトークン化した「RWA」が36億ドル(約5,733億円)規模で存在している点に注目した。
ヴァンエックのデジタル資産商品責任者のカイル・ダクルーズ氏は、BNBは主要銘柄の中で米国に現物ETFが存在しなかった数少ない資産だったと述べた。今回のローンチにより、米国の投資家へ経済的意義の大きいネットワークへのアクセスをついに提供できるようになったと、その意義を強調している。
米国初となるBNB現物ETFの上場は、アルトコインETFの多様化を示す事象だ。米国市場からの新たな資金流入が期待される一方で、証券性に関する規制当局の今後の見解や、エコシステムを巡る法的状況が同ETFの流動性に与える影響については注視していく必要があるだろう。
関連:ビットコイン、5年以内に100万ドル到達──ヴァンエック幹部が強気予想
関連:ビットコイン、弱気の裏に買いシグナル──ヴァンエック「77%で上昇」
関連銘柄:
BNB
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.2円)



