DeFi(分散型金融)のリスク管理・最適化を手がけるGauntlet(ガントレット)は9日、シリーズCラウンドで1億2,500万ドル(約203億円)を調達したと発表した。ラウンドを主導したのはSBIホールディングス(8473)で、米子会社SBI Holdings USAを通じて出資した。
SBIが主導、財務基盤を強化
ガントレットは2018年からDeFi領域に従事し、リスクモデリングやシミュレーションを通じて、プロトコルの資本効率とリスク管理の最適化を支援してきた。これまでに150を超えるフィンテック企業・金融機関と統合し、独自の運用商品「Vault」では15億ドル(約2,436億円)超の資産をキュレーションしている。
今回の資金は3つの用途に充てられる。第1に、現在のドル・ユーロ建てに加え、メキシコペソ(MXN)や日本円(JPY)といった外貨建てステーブルコインへの対応拡大。第2に、AIを活用したチームの増強。第3に、新たなオンチェーン金融商品の立ち上げ加速である。
共同創業者兼最高経営責任者(CEO)のタルン・チトラ氏は、上場投資信託(ETF)が米国の株式市場を拡大させたように、Vaultがオンチェーン運用へのアクセスを広げる存在になるとの考えを示した。
伝統金融のオンチェーン移行を見据える
SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は、今回の出資について、伝統的な金融からオンチェーン金融への移行を見据えた長期戦略の一環だと位置づけた。
SBIグループは、シンガポールのスターテイルグループと共同開発した信託型の日本円ステーブルコイン「JPYSC」を6月24日に発行しており、円建てのオンチェーン金融基盤づくりを進めている。
背景には、米国のステーブルコイン規制を定めたジーニアス法や、市場構造を扱うクラリティ法案の進展があり、オンチェーン金融をめぐる制度整備が各国で進みつつある。財務アドバイザーはFinancial Technology Partnersが務めた。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=162.37円)



