米資産運用大手ヴァンエックのデジタル資産リサーチ責任者、マシュー・シーゲル氏は7日、CNBCの「ハーフタイム・レポート」に出演し、ビットコインが今後5年以内に100万ドルに達するとの見通しを示した。
「人々はやめない」、ビデオゲームになぞらえたビットコイン普及論を展開
シーゲル氏は「最近の上昇傾向の背景には何があるのか」というインタビュアーの問いかけに対し、ビットコイン
BTCとナスダックの相関関係が5年ぶりの高水準に達しており、足元の動きはマクロ経済によるところが大きいと答えた。
同氏はその上で、ビットコインの上昇は「基本シナリオ」と位置付けており、現在約8万ドルで推移する水準においても強気の姿勢を崩していないと強調。ただし、この資産には救済措置がなく、上昇過程で何度もサイクルを繰り返す性質があるとも同氏は付け加えている。
シーゲル氏が強気スタンスを維持する根拠のひとつとして挙げるのが、デリバティブ市場の健全さだ。オプション市場や先物市場を見ると過熱感は見られず、現在の上昇はショートカバーが主導しているという。
100万ドル到達の根拠についてシーゲル氏は、若い世代を中心とした資産配分意向の高まりという人口統計学的なトレンドを挙げている。加えて、中央銀行が初めて外貨準備にビットコインを組み入れる動きが出ている点も強調。これを「メガトレンド」と位置付け、長期上昇を支える要因だとした。
シーゲル氏は、かつて子供向けとされていたビデオゲームが今や世代を超えて定着したように、ビットコインも社会に根付いていくと説明。「人々がビデオゲームをやめないように、ビットコインもやめない」と語った。
長期・短期で一致する強気シナリオ、バーンスタインは年末15万ドルを予測
ヴァンエックが長期目線で100万ドルを見据える一方、短期でも強気な見方は広がっている。ウォール街の証券会社バーンスタインは今年3月、ビットコインの底入れを宣言し年末目標15万ドルを維持。ETFフローの堅調さや機関投資家需要の拡大が回復を支えるとしている。
同社は2025年末の高値からピーク比最大45%に及んだ下落に対して、一時的なセンチメントのリセットと評価。過去の暗号資産(仮想通貨)市場の下落局面で見られたような組織的なストレスは見られないとし、ファンダメンタルズの崩壊ではないと結論付けている。
長期・短期いずれの視点でも、ビットコインへの強気な見方が主要機関の間で相次いでいる。100万ドルというシナリオの実現可能性も含め、今後の価格動向に市場の関心はさらに高まりそうだ。
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