米イーサリアム投資企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(BMNR)は13日、27,801 ETH(約79億円相当)を追加購入したと発表した。同社の暗号資産(仮想通貨)や現預金などを合わせた総資産額は113億ドル(約1.8兆円)規模に上り、長期投資に向けた蓄積を進めている。
止まらない買い増し:総供給量5%へのカウントダウン
今回の追加購入で同社のイーサリアム
ETH総保有量は約577万枚となり、総供給量の4.8%を占める規模となった。これにより、同社が掲げるイーサリアム総供給量5%の取得目標(「5%の錬金術」)の96%を達成したこととなる。
発表によると、12日時点での同社のポートフォリオは、以下のように構成される。
- 5,770,038 ETH(約1.6兆円)
- 206 BTC(約20億円)
- 著名YouTuberのMrBeastが設立した「ビースト・インダストリーズ」の持分1.8億ドル(約292億円)
- OpenAIの未公開株を保有する「エイトコ・ホールディングス」への出資分6,900万ドル(約112億円)
- 合計4億8,200万ドル(約783億円)の現金および有価証券
同社のトム・リー会長は、自社で保有するイーサリアムのステーキング運用益が、年間で約2億4,200万ドル(約393億円)に達する見込みだと説明している。また、同社は6月26日に米大型株指数「ラッセル1000」にも組み入れられており、機関投資家の参入が今後さらに見込まれるとしている。
ロビンフッド・チェーンが示すイーサリアムの実用性
市場におけるイーサリアムの実用性についてリー会長は、7月1日に稼働したL2ネットワーク「ロビンフッド・チェーン」の躍進を挙げた。同チェーンの取引高はすでに10億ドル(約1,624億円)を超え、あらゆる分散型取引所を上回る規模に成長していると同氏は評価している。
同ネットワークはイーサリアム上で最終的な決済を確定させており、取引手数料としてイーサリアムを使用する。同氏は、ロビンフッドの2,700万人の利用者がイーサリアムで手数料を支払う構造により、一般層がイーサリアムを「お金」として認識し始めていると述べている。
目標である供給量5%への到達は、同社からの強烈な「買い圧力の終了」を意味するため、短期的には相場の上値が重くなる可能性がある。今後の焦点は、ビットマインの運用モデルを見た他の機関投資家が新たな買い手として市場に参入し、買いのバトンを引き継げるかどうかに移っていくだろう。
関連:機関のイーサリアム活用を支援、非営利団体が発足──ビットマインらが支援
関連:ビットマイン会長「金・銀高騰が暗号資産の本質的価値隠す」
関連銘柄:
ETH
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=162.4円、1 ETH=286,271円、1 BTC=10,076,216円)



