分散型取引所(DEX)ハイパーリキッド上のHIP-3市場で、スペースXの株価に連動する「SPCX」が12日、14億ドル(約2,200億円)の取引高を記録した。ザ・ブロックのデータでは、同日のHIP-3全体の出来高は約46.2億ドル(約7,400億円)を記録し、その約3割をSPCXが占めた形だ。

スペースX評価額を追跡、数時間で216ドルまで上昇
SPCXは、HIP-3のビルダー「Trade.xyz」が5月18日にローンチしたスペースXのプリIPO・パーペチュアル先物だ。アンチェインド・デイリーによると、同コントラクトは「SPCX-USDC」のティッカーで取引され、スペースXの完全希薄化後株式数118億7,000万株をもとに、150ドル(約2.4万円)の参照価格で開始された。
開始時の評価額は約1兆7,800億ドル(約285兆円)で数時間で216ドル(約3.4万円)まで上昇。示唆評価額は2兆5,000億ドル(約400兆円)を超えたとされている。
ただし、SPCXは実際のスペースX株式やIPO株ではない。ハイパーリキッド分野で影響力を持つHenrik氏は自身のXで、同商品を「市場期待評価額を追跡するデリバティブ」だと説明。発信当時は公開株価が存在しない上場前市場であったため、価格形成には内部メカニズムやオラクル価格が用いられたという。
SPCXの取引高急増は、ハイパーリキッドがスペースXのような注目企業をめぐる投資需要をオンチェーンに取り込めることを示す事例となった。株式そのものではなく評価額に連動する商品であっても、大型テーマであれば十分な流動性を集められる可能性を示した形だ。
HIP-3の利用可能性示す、HYPEは60ドル台後半へ
SPCXの勢いに伴い、ハイパーリキッドのネイティブトークン「HYPE
HYPE」も上昇基調を強めている。
執筆時点のHYPEは約67ドルで価格推移。6月初めには約76ドルまで上昇した後、53ドル付近まで下落する場面もあったが、その後は再び60ドル台後半まで値を戻しており、直近高値を試す展開となっている。

Henrik氏によると、Trade.xyzはオープンAIやアンソロピックなどのプリIPO市場も計画しているという。SPCXの取引高拡大に続き、市場で注目を集める未上場企業の取り込みがハイパーリキッドの成長をどこまで後押しするかが焦点となりそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.1円)



