暗号資産(仮想通貨)調査会社ブロックワークスのリサーチ責任者ルーク・レジャー氏は24日、ビットコイン(BTC)が価格と時間の両面で、サイクル底またはその近辺にある可能性を示した。
同氏はビットコインが過去最高値を約50%下回り、弱気相場は40週間を超えていると指摘。そのうえで複数の長期指標が同時に極端な水準へ達していることから、現在の下落局面はサイクル終盤に入っている可能性があるとした。
実現価格と相場周期が示す底形成の目安
レジャー氏が注目したのは、ビットコインとナスダック100の相対的な強さを比較する指標だ。現在の数値は72.6と過去最高に達し、これまでの最高だった2022年9月の68.5を上回った。同様の極端な水準は2015年や2019年、2022年の長期的な安値圏でも確認されたという。
金との比較でも、ビットコインは2月に記録的な売られすぎ水準へ達したと指摘。同氏は、過去に同程度の水準を記録した後、1~3年の時間軸でビットコインがナスダックや金を上回ってきたと説明した。
加えて同氏は、オンチェーン上の平均取得価格を示す実現価格にも言及。実現価格は現在5万3,000ドルと現物価格を18%下回るとしたうえで、過去の弱気相場ではビットコイン価格が実現価格を下回った後に底を形成してきたと強調した。
底形成の時期については、過去の弱気相場が最高値から60週以内に安値を付けてきた点を挙げた。今回も同様の傾向が続けば、2026年11月末までに底を形成する計算になるという。レジャー氏は、年末までが長期的な再蓄積を検討する期間になり得るとの見方を示した。
ギャラクシーは4万~4万6,000ドルを想定
この分析に対し、暗号資産金融企業ギャラクシー・デジタルのリサーチ責任者アレックス・ソーン氏は、「オンチェーン指標も同様の傾向を示している」との見方を示した。
同社のリサーチ部門は6月のレポートで、ビットコインの4年周期は値動きの幅を縮小させながらも維持されている可能性が高いと分析していた。ただし、同レポートでは6月時点で底はまだ形成されていないとの見方を示している。
その根拠として、過去のサイクルでは最高値から約12〜13カ月後に底を付けてきた一方、レポート基準日時点では2025年10月の高値から約8カ月しか経過していない点を挙げた。これを踏まえ、同社は2026年第4四半期までに4万~4万6,000ドルで底を形成するシナリオを基本ケースとして提示している。
両社とも2026年後半を底形成の重要な時期とみているが、底接近か追加下落かでは見方が分かれている。今後は実現価格との位置関係やオンチェーン指標の変化が焦点となりそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=163.8円)



