ロシア連邦保安庁(FSB)は29日、テレグラム創業者のパヴェル・ドゥロフ氏をテロ活動への協力容疑で訴追し、国際手配すると発表した。FSBは、テレグラム上の出会い系チャットボットが、ロシアの若者を破壊・テロ活動へ巻き込むために利用されたと主張している。
若者46人を拘束、暗号資産交換所への資金運搬も
FSBが問題視したのは、出会い系チャットボット「Дайвинчик/Leo」だ。発表によると、ウクライナの情報機関関係者が女性を装って若者に接触。待ち合わせ場所として位置情報を送らせ、フィッシングリンクを通じて映画やコンサート、プレゼントの代金を支払わせていたという。
その後、ロシアの法執行機関などを名乗る人物が連絡し、送金先がウクライナ軍の口座だったなどと説明。刑事責任への不安をあおり、武装攻撃や施設への放火を持ちかけたとFSBは主張している。
こうした手口に関連し、同局は2025年7月以降、12~22歳のロシア国民46人を拘束したという。拘束者は武装攻撃や施設への放火に関与したほか、一部は詐欺被害者の資金を暗号資産交換所へ運んだとしている。
FSBが未削除を批判、公式X投稿にも注目
FSBは、問題のチャットボットや関連するチャンネル、チャットなどがテレグラム側によって削除されていないとも批判した。そのうえで、ドゥロフ氏をロシア刑法第205.1条第1.1項の「テロ活動への協力」にあたる容疑で訴追したと説明している。
一方、テレグラム公式Xは同日、ドゥロフ氏が中指を立てている写真を投稿した。投稿には文章や説明が添えられていないが、FSBの発表と同じ日に公開されたことから、タイミングを含めて注目を集めている。
今後はロシア当局がドゥロフ氏の身柄確保に向けて、どのような措置を進めるかが焦点となる。一方で、テレグラムやドゥロフ氏が訴追内容に対してどのように対応するかにも注目が集まりそうだ。
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