米イーサリアム投資企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(NYSE:BMNR)は15日、76,881 ETH(約226億円相当)を追加購入したと発表した。同社の暗号資産(仮想通貨)や現預金などを合わせた総資産額は104億ドル(約1.6兆円)規模に上り、長期投資に向けた蓄積を進めている。
イーサリアム総供給量5%の取得目標「5%の錬金術」達成迫る
今回の追加購入で同社のイーサリアム
ETH総保有量は約562万枚となり、総供給量の4.66%を占める規模となった。これにより、同社が掲げるイーサリアム総供給量5%の取得目標(「5%の錬金術」)の93%を達成したこととなる。
発表によると、14日時点での同社のポートフォリオは、以下のように構成される。
- 5,620,754 ETH(約1.6兆円)
- 204 BTC(約21億円)
- 著名YouTuberのMrBeastが設立した「ビースト・インダストリーズ」の持分1.8億ドル(約288億円)
- OpenAIの未公開株を保有する「エイトコ・ホールディングス」への出資分8,800万ドル(約140億円)
- 合計5億200万ドル(約803億円)の現金および有価証券
ステーキング報酬を活用した優先株配当と強気の投資戦略
同社は財務基盤の強化に向けて、10日に年利9.50%のシリーズA永久優先株の発行を完了した。公募価格は1株80ドルで、これにより約2億7,380万ドル(約438億円)の純収益を確保している。この優先株は16日よりニューヨーク証券取引所で取引が開始され、株式市場では珍しい「週次での配当支払い」が予定されている。
この配当の原資について、同社のトーマス・リー会長は、年間で約2億1,900万ドル(約350億円)と見込まれるステーキング報酬を活用するとしている。保有する巨額のイーサリアムから得られる定期的な報酬がキャッシュフローとなり、優先株の配当支払いを強固にサポートする構造であると、同氏は述べている。
また、リー会長は足元の価格下落は「ファンダメンタルズの強化を反映していない」として「やや高めの購入ペースを維持している」と説明した。現在の市場を「暗号資産の春の初期段階」と捉え、2026年中には「5%の錬金術」を達成する見込みであると述べている。
また同社は11日、米フォーチュン誌による「フォーチュン100 クリプト・リスト」に選出されたことを明らかにした。このランキングはブロックチェーン分野で最も影響力のある企業を選出したものであり、業界内における同社の存在感と評価が一段と高まっていることが伺える。
上場企業が巨額のイーサリアムを保有し、そのステーキング報酬を伝統的な優先株の配当原資とする仕組みは、暗号資産と既存金融が融合した新しい事業モデルだ。一社への資産集中によるネットワーク分散性の懸念は残るものの、機関投資家に対して新たな利回りの形を提示した点において、今後の市場に与える影響は大きいだろう。
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関連銘柄:
ETH
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.0円、1 ETH=295,100円、1 BTC=10,761,443円)



