ベーシス(Basis Pro)は、BTC・ETH・SOL・PAXGを預け入れ、裁定取引や無期限先物の資金調達率などを活用して報酬の獲得を目指す暗号資産運用プラットフォームです。
一般的なステーキングとは異なる仕組みで高い利回りを目指せる一方、報酬率の変動や資産のロックなど、利用前に確認すべき注意点もあります。
そのため、本記事では、利回りの仕組みやメリットを中心に、ベーシスがどのような運用サービスなのかを解説するとともに、利用前に確認したい注意点も紹介します。
- ベーシス(Basis Pro)は、MPCによる鍵の分散管理や複数のサーキットブレーカー、24時間365日の監視体制などを採用しているほか、運営法人やLEI、セキュリティ体制に関する情報も公開しており、資産管理と運営面の信頼性を確認しながら利用を検討できる暗号資産運用プラットフォームです。
- BTC・ETH・SOL・PAXGの4資産に対応し、取引所間の裁定取引や無期限先物の資金調達率など、複数の運用戦略を活用して高い利回りを目指せます。また、市場環境に応じたDRRベースの報酬、Reward Boosterによる報酬の上乗せ、明確な手数料・出金ルール、Base58 Labsの高速執行基盤なども主な特徴です。
- 一方で、表示されるAPRや運用リターンは固定・保証ではなく、原資産の価格変動や運用戦略に伴う損失リスクがあります。さらに、Reward Boosterのロック期間やアンステーキング後の待機時間もあるため、表示利回りだけで判断せず、手数料や出金条件を確認したうえで利用することが重要です。
ベーシス(Basis Pro)とは

| サービス名 | ベーシス(Basis Pro) |
|---|---|
| 運営会社 | BASIS DIGITAL INFRASTRUCTURE LTD |
| サービスの種類 | ステーキング型暗号資産運用プラットフォーム |
| 資産管理・セキュリティ | MPC、サーキットブレーカー、24時間365日の監視体制など |
| 対応資産 | BTC・ETH・SOL・PAXG |
| 対応するstToken | stBTC・stETH・stSOL・stPAXG |
| 主な報酬の原資 | 取引所間の裁定取引、先物の資金調達率、オンチェーン運用など |
| 報酬方式 | 市場環境に応じて変動するDRR |
| APR | 現在のDRRを年率換算した参考値 |
| Reward Booster | 固定期間に応じて基礎報酬率を引き上げる仕組み |
| 主な手数料 | 運用報酬を基準とするパフォーマンスフィーなど |
| ロック・出金条件 | 通常ステーキングとReward Boosterで条件が異なる |
| 技術基盤 | Base58 Labsに関連する執行インフラ |
| 報酬の受取方法 | Claim、出金、再ステーキング |
| 公式サイト | https://basis.pro/ |
ベーシス(Basis Pro)は、保有しているBTC・ETH・SOL・PAXGを活用し、報酬の獲得を目指せるステーキング型の暗号資産運用プラットフォームです。
ベーシスでは一般的なステーキングとは異なる運用戦略を採用しており、暗号資産の価格上昇だけに依存せず、取引所間の価格差や先物の金利差などを活用して報酬機会を生み出す点が特徴です。また、主要な暗号資産に加え、金価格に連動するPAXGにも対応しているため、保有資産に合わせて幅広い運用先を選べます。
ただし、報酬率は固定ではなく、市場環境によって変動するリスクを伴います。
本記事では、ベーシスの報酬が生まれる仕組みをはじめ、メリットや注意点について詳しく解説します。暗号資産を保有するだけでなく、運用に回したい人にとって新たな選択肢となるか、判断する際の参考にしてください。
ベーシスのメリット・特徴

ベーシスには、高い利回りを目指すための運用体制や、保有資産を活用しやすい仕組みが整えられています。一方で、どのような方法で報酬を生み出しているのか、預けた資産をどのように管理しているのかは、利用前に確認したい重要なポイントです。
ここからは、ベーシスの運用方法や報酬の仕組み、資産管理の体制など、主なメリット・特徴を詳しく解説します。
資産管理とセキュリティ管理を徹底している
- 資産管理:
- MPCによる鍵管理:
秘密鍵を分散管理し、単一障害点のリスクを抑える
- MPCによる鍵管理:
- リスク管理:
- Sentinel Circuit Breaker:
リスク条件を検知した際に、新規取引や特定の取引経路を停止・制限する - Safety Circuit Breaker:
システムや運用上の異常に応じて処理を制御する - Defensive Maintenance Mode:
保守やリスク対応が必要な場合に、一部の取引や機能を制限する - 個別単位での制御:
資産・取引所・取引経路・機能ごとに影響範囲を限定する
- Sentinel Circuit Breaker:
- 管理体制:
- 24時間365日の監視体制
- ISO/IEC 27001:2022
- ISO/IEC 20000-1:2018
- 情報開示:
- 運営法人や法人登録情報の公開
- LEIの公開
- 監査・認証、セキュリティ方針に関する情報の公開
ベーシスは、MPCによる鍵の分散管理と複数のサーキットブレーカーを組み合わせ、異常発生時の影響を抑える仕組みを整えています。さらに、24時間365日の監視体制やISO認証に加え、運営法人やセキュリティ体制に関する情報も公開しています。技術面と運営面の両方を確認できることは、安全性を判断するうえでの安心材料です。
ただし、これらの対策は資産の安全性や損失回避を保証するものではありません。暗号資産の価格変動や運用戦略に伴うリスクは別途確認が必要です。
BTC・ETH・SOL・PAXGの4資産を運用できる
| 対応資産 | ステーキング資産 | DRR | APR (年率換算) |
|---|---|---|---|
| BTC | stBTC | 0.18% | 65.70% |
| ETH | stETH | 0.20% | 73.00% |
| SOL | stSOL | 0.20% | 73.00% |
| PAXG | stPAXG | 0.22% | 80.30% |
| ※DRRとAnnualized APRは2026年7月28日時点の表示値です。市場環境によって変動し、将来の報酬を保証するものではありません。 | |||
ベーシスは、主要な暗号資産であるBTC・ETH・SOLに加え、金価格に連動するPAXGも運用できます。暗号資産だけでなく、異なる市場構造を持つ金連動資産も運用対象にできる点が特徴です。
預け入れた資産は、BTCならstBTC、ETHならstETHというように、対応するステーキング資産へ1対1で変換して運用します。
基本的な運用の流れは以下のとおりです。
- BTC・ETH・SOL・PAXGのいずれかを入金する
- 対応するstTokenへ1対1で変換する
- stTokenをステーキングする
- 発生した報酬がClaimableへ蓄積される
- 報酬をClaimするか、再ステーキングする
BTCは、ベーシスが生成する専用のBTC入金アドレス宛に送金します。ETH・SOL・PAXGは、対応するWeb3ウォレットから入金可能です。
資産ごとにDRRやAPRが異なるため、保有している資産や表示報酬率を比較しながら、運用対象を選べる点もベーシスのメリットです。
複数の運用戦略で高い利回りを目指せる
- 中心戦略:
- 取引所間の価格差を利用する裁定取引
- 無期限先物の資金調達率を利用する戦略
- 補助戦略:
- 新規プロトコルのインセンティブ
- DeFiレンディング・ステーキング
ベーシスは、性質の異なる複数の戦略を組み合わせて報酬機会を生み出します。中心となるのは、取引所間の裁定取引と、無期限先物の資金調達率を利用する戦略です。
- 取引所間の裁定取引:
取引所間の裁定取引では、同じ暗号資産に生じる一時的な価格差を利用します。たとえば、取引所AのBTCが1,500万円、取引所Bが1,501万円の場合、価格の低い取引所で買い、高い取引所で売ることで差額の獲得を目指します。
ただし、表示された価格差がそのまま利益になるわけではありません。売買手数料やスリッページ、約定可能数量などを考慮し、利益が見込める取引を実行します。 - 無期限先物の資金調達率を利用する戦略:
無期限先物の資金調達率を利用する戦略では、現物の買いと先物の売りを組み合わせます。価格変動の影響を抑えながら、先物市場で発生する資金調達料の獲得を目指す仕組みです。
さらに、新規プロトコルのインセンティブや、DeFiレンディング、ステーキングなども補助的な収益源として活用します。
- 新規プロトコルのインセンティブ:
新しいネットワークやプロトコルが提供する報酬機会を活用する - DeFiレンディング・ステーキング:
貸し出しやオンチェーン運用から基礎収益を得る
複数の戦略を組み合わせることで、特定の取引所や市場、ひとつの収益源に依存しすぎない運用を目指せる点がベーシスのメリットです。ただし、すべての戦略で常に収益が発生するわけではないため、市場環境や取引コストによって実際の利回りは変動する仕組みとなっています。
市場環境に応じたDRRベースの報酬を受け取れる
- DRR(Daily Reward Rate):
運用資産に対する1日あたりの報酬率 - 日次報酬の目安:
ステーキング額 × DRR - APR(年率換算):
DRRを年率に換算した参考値 - 主な変動要因:
取引所間の価格差や無期限先物の資金調達率など
ベーシスでは、資産ごとに設定されるDRRをもとに報酬が算出されます。DRRは「Daily Reward Rate」の略で、ステーキング資産に対する1日あたりの報酬率を示す指標です。
例)
100万円相当の資産をステーキングし、DRRが0.20%の場合、単純計算による1日分の報酬の目安は2,000円です。
100万円 × 0.20%=2,000円
APR(年率換算)は、その時点のDRRを365日分に換算した数値です。DRRが0.20%の場合は、0.20%に365日を掛けた73.00%がAPRとして表示されます。
DRRはその時点で利用できる収益機会に応じて変動します。複数の運用戦略から得られる収益機会を日々の報酬率に反映できる一方、DRRに連動してAPRも変化するため、実際の報酬は預け入れ時点の表示をもとにした目安を下回る場合があります。
Reward Boosterで報酬率を高められる
| ロック期間 | 報酬の上乗せ率 | 通常報酬に対する倍率 |
|---|---|---|
| 14日間 | +10% | 1.1倍 |
| 30日間 | +20% | 1.2倍 |
| 90日間 | +50% | 1.5倍 |
| 180日間 | +100% | 2倍 |
Reward Boosterは、一定期間資産をロックすることで、通常の報酬に所定の倍率を適用できる機能です。ロック期間が長いほど上乗せ率も高くなります。ただし、表示される「+10%」や「+50%」は、APRに直接加算される数値ではなく、通常の報酬額に対する上乗せ率です。
たとえば、通常の報酬が1万円の場合、受取額は次のようになります。
- +10%:1万1,000円
- +50%:1万5,000円
- +100%:2万円
そのため、APRが73%のときに「+50%」を選んでも、APRが123%になるわけではありません。通常報酬に1.5倍の倍率が適用されます。
とはいえ、すぐに引き出す予定のない資産を一定期間ロックし、通常より高い報酬率で運用できる点はReward Boosterのメリットです。
手数料体系が明確でコストを把握しやすい
| 手数料の種類 | 手数料率 | 発生するタイミング |
|---|---|---|
| 入金手数料 | 0% | 資産の入金時 |
| 管理手数料 | 0% | 運用期間中 |
| 成功報酬 | 運用による純報酬の20% | 報酬の受取前 |
| 出金手数料 | 0.05% | 資産の出金時 |
| スワップ手数料 | 0.01% | 対応資産の交換時 |
| ※2026年7月時点の手数料率 ※公式サイト「Fee Structure(手数料体系)」「Performance Fee Mechanics(成功報酬の仕組み)」より抜粋 | ||
ベーシスは、運用期間中の管理手数料がかからず、報酬の獲得時や出金・交換時に発生する手数料も明示されています。手数料の種類と発生するタイミングを把握しやすく、運用後の受取額を見積もりやすい点がメリットです。
具体的には、入金手数料と管理手数料が0%に設定されています。資産を預けている期間に管理手数料が継続して差し引かれる仕組みではないため、運用期間中の固定コストを抑えられます。
主な運用コストとなるのは、運用によって得られた利益に対する20%の成功報酬です。成功報酬は元本ではなく、運用によって発生した利益から差し引かれます。
たとえば、手数料控除前の運用利益が1万円の場合、成功報酬と受取額の目安は次のとおりです。
- 運用利益:1万円
- 成功報酬:1万円 × 20% = 2,000円
- 手数料控除後の受取額:1万円 – 2,000円 = 8,000円
また、資産を出金する際には0.05%の出金手数料、対応資産を交換する際には0.01%のスワップ手数料が発生します。
このように、運用によって得られた利益がそのまま受取額になるわけではありません。しかし、どの操作に対して手数料が発生するのかが分かれているため、利用方法に応じたコストを事前に整理できます。
ロック期間や出金ルールが明確で利用計画を立てやすい
ベーシスでは、ロック期間だけでなく、ステーキング解除から出金までに必要な手順や期間も定められています。資産を利用する時期から逆算し、フレキシブル運用とReward Boosterを使い分けやすい点がメリットです。
ロック期間
| 運用方法 | ロック期間 | ステーキング解除 |
|---|---|---|
| フレキシブル運用 | なし | 任意のタイミングで申請可能 |
| Reward Booster | 14日・30日・90日・180日 | 選択したロック期間の終了後に申請可能 |
フレキシブル運用はロック期間がなく、資産を長期間固定せずに運用できます。一方、Reward Boosterでは、14日・30日・90日・180日から期間を選び、ロック期間に応じた報酬の上乗せを目指せます。
Reward Boosterの利用中は、期間が終了するまでステーキングを解除できません。また、既存のポジションへ資産を追加すると、ロック期間がリセットされます。
出金ルール
ベーシスでは、ステーキング中のstTokenをそのまま外部ウォレットへ出金できません。ステーキングを解除し、7日間のアンステーキング期間を経たあと、対応する資産へ交換して出金します。
例)BTCを出金する場合
- stBTCのステーキングを解除
- 7日間のアンステーキング期間
- stBTCをBTCへ交換
- Funding Walletから出金
Withdrawal Protectionを有効にしている場合は、登録メールアドレスでの認証も必要です。なお、出金時には0.05%の出金手数料が発生します。
Base58 Labsの高速執行基盤を活用している
ベーシスは、デジタル資産市場向けの執行インフラを開発するBase58 Labsの「Base58 Hyper-Latency Engine(BHLE)」を活用しています。
ベーシスの収益基盤である取引所間の裁定取引や、無期限先物の資金調達率を利用する戦略では、市場の変化へ素早く対応する必要があります。取引所間の価格差は短時間で縮小することがあるため、価格情報の取得から注文執行までの速度が重要です。
BHLEは、低レイテンシーの流動性集約や注文ルーティング、自動ヘッジなどを一つの執行環境へ統合し、リスク条件を確認しながら高速な取引執行を行っています。
- 内部応答時間:
50マイクロ秒未満 - 処理能力:
毎秒10万件以上の注文 - 署名方式:
クライアント側署名 - 冗長構成:
複数可用性ゾーンを利用したN+1構成
上記はBase58 Labs公式サイトで公表されている情報です。処理性能やプライベートテストの詳細は、以下のページで確認できます。
- Base58 Labs公式サイト「Infrastructure Specifications」
- Base58 Labs公式サイト「BASIS Private Testing Telemetry and Infrastructure Summary」
Base58 Labsの高速執行基盤を活用することで、利用者自身が複数の取引所を監視したり、高度な運用戦略を実行したりする必要はありません。こうした技術基盤が、ベーシスが高い利回りを目指す運用を支えています。
ベーシスのデメリット・注意点

ベーシスは高い利回りを目指せる一方、APRの変動や原資産の価格下落、ロック期間などのリスクがあります。
以下の注意点を理解し、許容できる場合に余裕資金の範囲で利用を検討してください。
APRや運用リターンは保証されない
ベーシスに表示されるAPRは固定利率ではなく、その時点のDRRを年率換算した参考値です。APRは以下の要因で変動します。
- 取引所間の価格差
- 無期限先物の資金調達率
- 市場の流動性や裁定取引の機会
- DeFiやオンチェーン運用の利回り
- 取引手数料、スリッページ、ガス代などの執行コスト
ベーシスは複数の収益源を活用しているため、収益機会やコストの変化に応じてDRRとAPRも変動します。APRが高く表示されていても、同じ利率が運用期間中ずっと適用されるわけではありません。また、実際の受取額は、運用期間やDRRの変化、20%の成功報酬、各種取引コストの影響を受けます。
運用を始める前に、ダッシュボードで最新のAPR・DRR・手数料を確認し、市場環境によってリターンが変わる運用サービスであることを理解しておく必要があります。
原資産の価格変動や運用戦略に伴うリスクがある
ベーシスを利用する際は、原資産の価格変動と、運用戦略に伴うリスクを分けて考える必要があります。
なぜなら、ベーシスの報酬はstBTC・stETH・stSOL・stPAXGなどのstToken建てで蓄積されるからです。そのため、報酬によってstTokenの保有数量が増えても、原資産価格の下落や為替変動の影響が大きければ、円換算した資産総額が運用開始時を下回る可能性があります。
- BTC・ETH・SOLの価格下落
- PAXGが参照する金価格の変動
- 暗号資産市場全体の急落
- 為替変動による円換算額への影響
また、ベーシスは取引所間の裁定取引、無期限先物の資金調達率を利用する戦略、DeFiなどのオンチェーン運用を収益源としています。これらの運用では、以下の要因によって収益が減少する可能性があります。
- 裁定取引:
取引手数料やスリッページ、流動性不足、注文執行の遅延 - 無期限先物:
資金調達率の縮小や反転 - DeFi:
スマートコントラクトやプロトコル - 取引所を利用する戦略:
障害や出金停止、信用問題
複数の戦略を組み合わせることで収益源の分散を図っていますが、すべての市場環境で損失を防げるわけではありません。表示APRだけでなく、原資産の値動きや資金を預ける期間も考慮し、失っても支障のない範囲で利用することが重要です。
ロック期間や出金までの待機時間がある
| 運用方法 | 固定期間 解除条件 | 待機時間 |
|---|---|---|
| フレキシブル運用 | ・固定期間なし ・いつでも解除申請可能 | 7日間 |
| Reward Booster | ・14日/30日/90日/180日 ・途中解除不可 | 7日間 |
フレキシブルプールでは、いつでもアンステーキングを申請できます。ただし、申請後には7日間の待機期間があるため、原資産をすぐに出金できるわけではなく、近いうちに使用する予定のある資金の運用には不向きです。
また、固定プール(Reward Booster)については、報酬の上乗せを受けられる一方、選択したロックアップ期間の終了後にアンステーキングが可能となります。
そのため、ベーシスは、当面使う予定がなく、一定期間運用に回せる余裕資金を活用したい人におすすめです。
よくある質問
ベーシス(Basis Pro)は、取引所間の価格差や無期限先物の資金調達率、DEXを含む市場間の価格差、オンチェーン運用など、複数の収益機会を活用しているため、高いAPRを目指せます。
ただし、利用できる取引機会は市場環境によって変わるため、APRが変動する点は考慮する必要があります。
ベーシス(BASIS)のAPRは固定ではなく、市場環境に応じて変動します。
APRは、その時点のDRR(1日あたりの報酬率)を年率換算した参考値です。取引所間の価格差や資金調達率、流動性、運用機会などが変化すると、DRRとAPRも上下します。
ベーシス(Basis Pro)は、一般的なPoSステーキングとは主な報酬源が異なります。
主な報酬源の違い
- 一般的なPoSステーキング:
ブロックチェーンの取引検証やネットワーク維持への参加 - Basis Pro:
取引所間の価格差や無期限先物の資金調達率などを活用した運用
そのため、利回りやリスクなどは、一般的なステーキングと違うと認識し、利用する必要があります。
利益は所定の手続きを経て、運用資産に対応するBTC・ETH・SOL・PAXGとして受け取れます。
例)BTCを出金する場合
- stBTCのステーキングを解除
- 7日間のアンステーキング期間
- stBTCをBTCへ交換
- Funding Walletから出金
利益はまず、BTCならstBTC、ETHならstETHのように、運用資産に対応するstTokenとして蓄積されます。アンステーキング後にstTokenを原資産へ交換し、Funding Walletから出金する流れです。
DRRやAPR、蓄積中の報酬、Claimableは、ベーシスのダッシュボードで確認できます。
なお、ベーシスのDRRやAPRは市場環境に応じて変動するため、ステーキングを始める前に最新の数値や残高を確認してください。
出金申請はいつでも可能です(通常のステーキングの場合)。ただし、これは元本資産を即座に出金できることを意味するものではありません。選択した投資オプションに応じて、ロックアップ期間、およびロックアップ解除後の7日間のアンステーキング待機期間が適用されます。
| 運用方法 | 固定期間 解除条件 | 待機時間 |
|---|---|---|
| フレキシブル運用 | ・固定期間なし ・いつでも解除申請可能 | 7日間 |
| Reward Booster | ・14日/30日/90日/180日 ・途中解除不可 | 7日間 |
そのため、ベーシスは、当面使う予定がなく、一定期間運用に回せる余裕資金を活用したい人におすすめです。
Reward Boosterは、選択した14日・30日・90日・180日の固定期間中は途中解除できません。
一定期間資産をロックする代わりに、通常報酬への上乗せを受けられる仕組みです。期間満了後にアンステーキングを申請し、7日間の待機期間を経て原資産への交換や出金手続きを行います。
2026年7月時点の主な手数料は以下のとおりです。
| 手数料の種類 | 手数料率 | 発生するタイミング |
|---|---|---|
| 入金手数料 | 0% | 資産の入金時 |
| 管理手数料 | 0% | 運用期間中 |
| 成功報酬 | 運用による純報酬の20% | 報酬の受取前 |
| 出金手数料 | 0.05% | 資産の出金時 |
| スワップ手数料 | 0.01% | 対応資産の交換時 |
| ※公式サイト「Fee Structure(手数料体系)」「Performance Fee Mechanics(成功報酬の仕組み)」より抜粋 | ||
成功報酬は元本ではなく、運用によって発生した純報酬に対して差し引かれます。また、ブロックチェーン上で送金や交換を行う際は、利用するネットワークのガス代が別途発生する場合があります。
ただし、入金手数料と管理手数料は0%に設定されているため、運用期間中の固定コストを抑えやすい点が特徴です。
ベーシスの運営法人は、セーシェルで登録された「BASIS DIGITAL INFRASTRUCTURE LTD」です。
法人識別コードであるLEIは「254900IX2F2KCWNSSS64」です。登録情報はLEIデータベースから確認できます。
なお、Base58 Labsは、ベーシスの高速執行や流動性集約、注文ルーティングなどを支える技術基盤を提供する組織です。ベーシスの運営法人とは役割が異なります。
ベーシス(Basis Pro)の主なリスクは以下のとおりです。
- DRR・APRが低下するリスク
- BTC・ETH・SOL・PAXGの価格変動リスク
- 裁定取引や資金調達率による収益機会が減少するリスク
- 取引所の障害、出金停止、信用問題
- DeFiやスマートコントラクトに関するリスク
- ロック期間中に資産を動かせないリスク
市場中立型の運用戦略を採用していても、利益や元本が保証されるわけではありません。また、サーキットブレーカーなどのリスク管理機能があっても、すべての損失要因を排除できるものではありません。
そのため、仕組みとリスクを理解したうえで、利用することが重要です。




