WEMIX、ステーブルコインの発行権限を奪われる──ブリッジやDEXを全面停止

WEMIX、ステーブルコインの発行権限を奪われる──ブリッジやDEXを全面停止
WEMIX公式Xより引用
ヤマダケイスケ
2 Min Read
Highlights
  • 27日、WEMIXがWEMIX$の不正発行を伴うハッキング被害について調査状況を発表
  • 攻撃者は不正発行分の一部をWEMIXとUSDC.eへ交換、一部は中央集権型取引所へ
  • 流出資産の追跡や凍結要請を進める一方、侵害原因と全体の影響規模は引き続き調査中

ブロックチェーンゲームプラットフォームを展開するWEMIXは27日、ステーブルコイン「WEMIX$」の関連コントラクトで管理者権限が侵害され、約522万WEMIX$が不正発行されたと発表した。一部報道では、被害規模は約625万ドル(約10.2億円)と伝えられている。

交換資産を複数チェーンへ移動、一部は取引所へ入金

WEMIXの発表によると、不正発行されたWEMIX$の一部は、3万736WEMIX(約105万円)と72万4,198.27USDC.e(約1.2億円)に交換されたという。このうち、USDC.eはイーサリアムとバイナンススマートチェーンへ移され、ETHやUSDTなどへ交換。一部は中央集権型取引所に入金されたとしている。

今回のハッキングでの正確な侵害原因や経緯は明らかになっていない。WEMIXは外部専門家とともに調査を進め、関連コントラクトや類似構造を持つコントラクトについても包括的な点検を実施している状況だ。

一方、WEMIXはすでに攻撃者のウォレットと資金移動を特定しており、オンチェーン上で追跡を続けているという。同社は複数の暗号資産取引所やステーブルコイン発行者に資産凍結を要請。一部では、関連アドレスの凍結が完了したと報告している。

ブリッジやDEX、ゲーム関連機能が相次ぎ一時停止

追加被害を防ぐため、WEMIX3.0に接続するすべてのブリッジが一時停止された。対象にはチェーンリンクCCIPやPLAY Bridgeなどが含まれている。

また、WEMIX-USDC.eやWEMIX-WEMIX$など5つの流動性プールで取引を停止。WEMIX財団が提供していた流動性も直ちに引き出された。

サービス面では、WEMIX$ Moduleや分散型取引所(DEX)のPNIX DEX、関連バックエンドを一時停止した。一部ゲームのブロックチェーン機能に加え、NFTマーケットプレイスの取引・入札やWEMIX PLAYの一部機能も制限されている。

WEMIXは今回公表した内容が調査初期段階のものであり、今後変更される可能性があると説明している。同社による侵害原因の解明と流出資産の回収、停止中サービスの復旧に向けた対応に注目したい。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=163.7円、1WEMIX=34.3円)

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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