分散型デリバティブ取引所ハイパーリキッドは20日、予測市場などのイベント結果を取引する「HIP-4(アウトカムマーケット)」について、将来のネットワークアップグレードでパーミッションレス(許可不要)の展開に対応すると公式Telegramで発表した。まずテストネットで提供し、その後メインネットへ広げる。
報道によると、HIP-4は2026年5月にメインネットで稼働したが、現在市場を立ち上げられるのはバリデーターに限られる。ハイパーリキッドは、スポットや無期限先物の展開機能と同様に、バリデーター運用の下で十分な実戦テストを経てから開放する段取りだと説明した。
同社は、取引可能なアウトカムの候補は膨大で、無期限先物やスポットの原資産数を大きく上回るとし、パーミッションレス化はアウトカムマーケットの成長に「特に重要」だと強調している。
バリデーター承認の「テンプレート」で品質を担保
市場の品質を保つ仕組みの中核が、バリデーター投票で承認される「アウトカムテンプレート」だ。テンプレートの仕様はオンチェーンで保存・強制され、展開者はこれを基に自らの市場を立ち上げる。
各市場の定義と決済は、テンプレートの決済基準に従って展開者が責任を持つ。複数の展開者が同一のテンプレートで市場を重複して立ち上げることも許容される。バリデーターが直接展開する「カノニカル市場」も残るが、投票で決定される稀なケースとし、年10件未満が理想だとした。
50万HYPEのステークとスラッシュ条件
展開者には50万HYPE
HYPEのステーキングが求められる。報道時点の価格(約60ドル)で約3,000万ドル相当となる。市場の定義が不適切な場合や、テンプレートに反する決済、1週間を超える未決済があった場合は、バリデーター投票によりステークの没収(スラッシュ)対象となる。
ステークはHIP-3と同様に6カ月間ロックされ、解除にはすべての市場の決済完了が必要だ。このため、決済が遠い将来になる超長期のアウトカムには特に注意が必要だとしている。初期の割当は展開者ごとに100アウトカム(200アウトカムトークン)で、決済すれば枠は再利用できる。枠を拡張するオークション機構も後日導入する。
手数料は最大50%、仕様は暫定
展開者は自らの市場に最大50%の手数料シェアを設定できる(設定機能は後日リリース)。クオートトークンは、既報のとおりAQAv2のものに限られる。今回示された仕様はすべて暫定で、フィードバックに応じて変更される可能性がある。テストネットでの提供開始時に、あらためて告知するという。
予測市場を巡っては、ポリマーケットやカルシなどが主導し、コインゲッコーの集計では6月の月間名目出来高が507億ドルと過去最高を記録した。無期限先物の展開をHIP-3で開放してきたハイパーリキッドが、同じ構造をアウトカム市場にも広げる形で、発表後のHYPEは60ドル前後の小動きだった。

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