米資産運用大手モルガン・スタンレーの運用部門であるモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント(MSIM)は28日、イーサリアム
ETHとソラナ
SOLを対象とした上場投資商品(ETP)の提供開始を発表した。時価総額上位を占める主要な暗号資産(仮想通貨)への新たな投資機会を提供する。
同種商品の中でも低い水準の手数料、ステーキング報酬は全額還元
今回上場したのは「Morgan Stanley Ethereum Trust(MSSE)」と「Morgan Stanley Solana Trust(MSOL)」の2銘柄だ。米国の主要取引所であるNYSE Arcaで取引が開始されており、手数料はいずれも同種商品の中でも低い水準となる0.14%に設定されている。
両ETPの特徴として、保有するイーサリアムおよびソラナの一部をネットワークのステーキングに回し、報酬を獲得する方針を示している点が挙げられる。さらに、獲得したステーキング報酬は運用会社であるMSIM側では保持せず、全額がETP側に還元される仕組みを採用している。
ビットコインETPの実績と今後の商品戦略
MSIMは今年初め、米国の銀行系運用会社として初めてビットコインETPを市場に投入していた。この先行商品の運用資産残高は、2026年7月16日時点で3億8,100万ドル(約624億円)に達している。今回のイーサリアムとソラナの追加は、こうした投資家需要の広がりに応える動きとなる。
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は、冬の時期に上場した同社のビットコインETPが4カ月で約4億ドル規模に達した点に触れ、今回の展開を「良い兆候だ」と評価した。
同社のETF部門グローバル責任者は、今回の商品追加について、デジタル資産へのアクセスを簡素化する製品群の自然な進化であると説明した。またデジタル資産戦略責任者は、分散投資においてデジタル資産の重要性が高まっているとし、幅広いソリューションの提供に注力すると述べている。
一方でプレスリリースは、両ETPが保有資産の一部のみをステーキングするため受け取れる報酬は限られること、スラッシングが発生した場合に資産が回収される保証はないこと、報酬の受け取り自体が保証されるものではないことも明記している。
関連:モルガン・スタンレー、ビットコイン現物ETF発行へ──大手米銀初
関連:ゴールドマン・サックス、ビットコインETF参入へ──SECに申請
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=163.8円)



