米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズCIOマット・ホーガン氏は15日、ビットコイン(BTC)相場について長期投資家は「底が入ったか」よりも「天井が入ったか」を問うべきだとの見方を週次メモで示した。同氏は、天井がまだ入っていない限り、ビットコインは依然として「強い買い」だと強調している。
長期上昇要因は残るものの、量子リスクや規制後退を脅威として警戒
ホーガン氏はメモ内で、ギャラクシー・デジタル、NYDIG、スタンダードチャータードの3社による暗号資産市場の底打ち分析を紹介。3社はいずれもビットコイン相場を詳細に分析しているが、底打ち判断では意見が分かれているという。
具体的には、ギャラクシー・デジタルはさらなる下落余地を見込む一方、NYDIGは底に近い可能性を指摘。スタンダードチャータードは5万9,000ドルで底を打ったとみて、年末10万ドルを予想している。
ホーガン氏は3社の見解は強気・中立・弱気に分かれているものの、長期投資家にとっては共通点の方が重要だと指摘した。3社はいずれも今年中に底を付けること、現在は天井よりも底に近いこと、そしてビットコイン
BTCが再び強気サイクルに入ることでは一致していると同氏は説明している。
長期的な上昇要因として、ホーガン氏は政府債務の拡大やインフレ、中央集権的機関への信頼低下、ビットコインへのアクセス改善などを挙げた。一方で、量子リスクや規制後退は懸念すべき脅威だとも述べている。
週次メモの最後でホーガン氏は、現在の環境は過去の「暗号資産の冬」よりも良いと評価。長期投資家にとっては、ビットコインの上値余地が残っているかどうかが焦点になるとの考えを示した。
短期の価格差より長期リターンを重視、底値探しのリスクも指摘
ホーガン氏は16日、Xでの投稿でも、「間違った問いは底が入ったか。正しい問いは天井がどこかだ」と投稿。ビットコインが100万ドルに向かうなら、4万ドルと6万ドルの差はノイズだと強調した。
この投稿に対し、SNSユーザーからは「100万ドルと150万ドルの差と同じではないか」との指摘が見られた。ホーガン氏はその点を認めながらも、「ビットコインが100万ドルに到達するなら、多くの人にとって非常に大きなリターンになる」と回答。一方で、底値を正確に狙うことには多くのリスクがあるとの見方も示している。
ホーガン氏はビットコインの短期的な底値を正確に当てることよりも、長期的な上値余地を見極める重要性を強調している。今後は、同氏が挙げた長期要因が相場をどこまで支えるかが注目されそうだ。
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