テレグラム開発のブロックチェーンであるTON(トン)は2日、ネイティブトークン「Toncoin(TON)」を「Gram(GRAM)」へ改名するコミュニティ投票を開始した。投票はTON Vote上で行われており、可決されればトークン名とティッカーが正式に改められる。
変更対象は名称とティッカーのみ、残高やコントラクトに影響なし
提案文によると、変更されるのはネイティブトークンの名称とティッカーのみ。保有残高やアドレス、既存のコントラクトなどの変更はない。ブロックチェーン自体の名称は引き続き「TON / The Open Network」のままで、ガス代の支払いもネイティブ通貨で行われるが、表記上はGRAMとして扱われることになる。
また、ユーザー保有状況そのものにも変更はないという。中央集権型取引所にある残高も変わらず、各取引所がそれぞれのスケジュールで表示名とティッカーを更新する見通しだ。
リブランディングの背景について、提案文は2つの点が挙げられている。ひとつは「Gram」という名称がTONのコアコードベースに今も残り続けている点。もうひとつは最近のアップグレードによってネットワーク速度が10倍に向上し、手数料が約6分の1まで低下した点だ。
テレグラム創業者パベル・ドゥロフ氏は自身のテレグラム上で、Gramが最初のTONホワイトペーパーで使われていた通貨名だったと説明。今回のリブランディングについて「TONが原点に戻り、新たな段階へ進む動きだ」との考えを示している。
投票期間は1週間、可決後は投票開始から3週間以内に表記統一へ
投票期間は1週間となっており、投票権は5月31日0時(UTC)時点のTON保有残高に基づいて算定される。それ以降に取得したトークンについては、投票力に反映されない仕組みになっている。
提案が過半数の賛成票を得て可決された場合、投票終了後2週間以内にウォレット、エクスプローラー、取引所などで表示更新が進められる。エコシステム全体での名称・ティッカーの統一は、投票開始から3週間以内を目指す形だ。
ドゥロフ氏が「原点に戻る」と表現した今回の改名案は、TONのブランドを初期構想に近づける動きといえる。投票結果を受け、エコシステム内でどこまで円滑に新名称が定着するかが次の焦点となりそうだ。
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