イーサリアム・トレジャリー企業ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(NYSE:BMNR)は1日、暗号資産(仮想通貨)・現金・出資の合計保有額が116億ドル(約1兆8,525億円)に達したと発表した。イーサリアム(ETH)保有は541万6,901枚となり、ETH総供給量1億2,070万枚の4.49%を占める。
ETH保有は541万枚、供給量の4.49%に拡大
発表によると、5月31日午後2時(米東部時間)時点のポートフォリオは、ETH 541万6,901枚(1枚2,003ドル)、ビットコイン(BTC)203枚、現金4億4,600万ドル(約712億円)で構成される。
これに「ムーンショット」と位置づける出資分として、ビースト・インダストリーズへの1億8,000万ドル(約287億円)、エイトコ・ホールディングスへの9,300万ドル(約149億円)が加わる。
同社のETH保有はイーサリアム総供給量の4.49%にあたる。掲げる目標「5%の錬金術(Alchemy of 5%)」に対し、戦略開始からわずか11か月で9割の地点まで到達した。会長のトム・リー氏は「過去1週間で2万6,497 ETHを取得した」と述べた。
保有拡大も総額は前週から減少、ETH安が影響
もっとも、ドル建ての合計額は減少に転じている。1週間前の発表では総額123億ドル・ETH 539万枚、その前は126億ドル・ETH 528万枚だった。今回はETH保有を541万枚へ積み増したにもかかわらず、合計額は116億ドルへ縮小した。
背景にはETH価格の下落がある。今回の評価単価は1枚2,003ドルで、5月中旬時点の2,191ドルから水準を切り下げた。保有枚数の増加を価格下落が打ち消す展開が続く。
暗号資産トレジャリーの規模では、ビットマインはETH単体で世界1位、全暗号資産の保有額では世界2位に位置する。首位は依然としてストラテジー(旧マイクロストラテジー)だ。
もっとも、その首位企業にも変化が出ている。ストラテジーは6月1日、5月26日から31日にかけて32 BTCを約250万ドル(約3.9億円)で売却したとSECに開示した。配当支払いを目的とした売却は同社として初めてで、保有量は84万3,706 BTCとなった。
関連:ストラテジー、ビットコイン32枚売却──セイラー氏の「絶対に売らない」撤回から1カ月
ステーキングETHは471万枚、想定収益に言及
同社はステーキング基盤として独自プラットフォーム「MAVAN(Made in America Validator Network)」を運用する。5月31日時点のステーキング済みETHは471万8,677枚(95億ドル=約1兆5,172億円相当)で、保有541万枚の87%超にあたる。
リー氏によると、自社ステーキングの7日利回りは年率2.73%。フルステーキング時の想定報酬は年率2億9,600万ドル(約473億円)、現時点の想定年間ステーキング収益は2億5,800万ドル(約412億円)と見込んでいる。なお、これらの収益見通しは同社プレスリリース末尾で将来予測と位置づけられており、実績値ではない。
株式の流動性も高い。BMNR株の1日平均売買代金は6億2,800万ドル(約1,003億円、4日平均・5月29日時点)で、米国上場5,704銘柄中225位にランクされる。
関連銘柄:
ETH
BTC
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.7円、1ETH=2,003ドル)


