マイケル・セイラー氏率いる米ビットコイン投資企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー、MSTR)は10日、8月3日から9日にかけて、1,690 BTCを約1億860万ドル(約172億円)で売却したと発表した。
業界最大のクジラによる4度目の売却──続けばビットコイン価格の大きな重しに
同期間におけるビットコイン
BTCの平均売却価格は、1 BTCあたり64,262ドルだった。今回の売却により、同社が保有するビットコインの総量は8月9日の時点で84万447 BTC(約8.5兆円相当)まで減少した。
ビットコインの売却益は、同社が6月に発表した「デジタルクレジット証券買戻しプログラム」に基づき、優先株「STRC」の買戻し資金として使用された。
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株式売却による資金調達の配分と今後の配当
同社は同時に、市場の実勢価格で自社株を売り出すATM(アット・ザ・マーケット・オファリング)を通じたMSTR株約658万株の売却により、6億5,310万ドル(約1,039億円)を調達した。
株式売却で得た資金のうち、大部分を占める6億5,000万ドル(約1,034億円)は、同社が優先株配当や利払いに備えて積み立てている「米ドル準備金」の積み増しに充てられた。これにより同準備金の残高は8月9日時点で46億5,000万ドル(約7,398億円)に達したという。残る310万ドル(約4.9億円)はストラテジー社の現金残高に充てられた。
強気姿勢を崩さなかった業界最大のクジラによる立て続けの売却は、市場構造の変化を意味する。同社が資金確保の手段として売却を常態化させれば、84万BTCにのぼる巨額の保有残高が潜在的な売り圧力となり、今後の相場上昇を阻む最大の障壁となり得る。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.1円)


