暗号資産取引所大手Bybit(バイビット)は17日、オンチェーン分析企業グラスノードと共同で作成した暗号資産デリバティブ市場のリポートを公表した。ビットコイン(
BTC)のデリバティブ市場に占めるオプションの比率が、建玉の想定元本ベースで約25%から約50%近くまで高まったとしている。
バイビットのオプション出来高シェアは28%へ
リポートによると、追跡対象4社のビットコインオプションの出来高に占めるバイビットのシェアは、10%未満から28%へとおよそ3倍に拡大した。同社のオプション建玉も、集計初月の5億2,900万ドルから23億3,000万ドルまで増えている。

イーサリアム()は直近90日でバイビットのオプション出来高の約3分の1を占め、同社は143日連続で追跡4社中最大のイーサリアムオプション出来高を記録したという。トークン化された金の先物でも476日連続で最大の規模を保ち、金オプションの建玉シェアは97.1%に達した。


一方、満期が先の先物の出来高は2021年の水準から約97%減少した。グラスノードのリサーチ責任者フレデリック・タイセン氏は、期日付きの先物は暗号資産ネイティブの市場からほぼ姿を消したと指摘する。
イーサリアムはコール建玉がプットの2倍超に
満期に向けた持ち高の偏りにも変化が出ている。コインベース・マーケッツが18日に示したデータでは、今週満期を迎えるイーサリアムオプションの建玉は14万7,200枚、想定元本は約3億6,200万ドルで、プット・コール比率は0.49だった。
先週の金曜日はプットの建玉がコールを上回っていたが、今週は関係が逆転し、コールの建玉がプットの2倍を超えた。建玉が最も厚い権利行使価格はコールが2,800ドル、プットが2,250ドルで、保有者の損失が最大となるマックスペインは2,500ドルとなっている。
ビットコインの建玉は2万2,600枚、想定元本は約17億3,000万ドル。プット・コール比率は0.61から0.78へ上昇し、コール主導ではあるものの先週より均衡した分布になった。コールの集中は7万9,000ドル、プットは7万4,000ドル、マックスペインは7万7,500ドルだった。
オプションが建玉の半分近くを占める市場では、満期に向けた持ち高の偏りが値動きを左右しやすくなる。今週はビットコインのコール偏重が薄れる一方、イーサリアムは逆にコールへ傾いた。方向性を取るだけでなく、リスク管理や変動率の売買にオプションを使う参加者が増えていることが、こうした差として表れている。
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