暗号資産担保の円連動「JPYdf」開発元が3.2億円調達──JPYC・JPYSCと何が違う

暗号資産担保の円連動「JPYdf」開発元が3.2億円調達──JPYC・JPYSCと何が違う
PRTimesより引用
水澤 誉往
3 Min Read
Highlights
  • DeltaForesightが25日、J-KISSで累計3億2,400万円を調達。リードはCoral Capital
  • 暗号資産を担保に、円との価値連動を目指す「JPYdf」を借りられるDeFiを開発中
  • JPYCやJPYSCと違い、円での償還を約束する発行者はいない。ふくおかFGも出資した

アニモカブランズ日本法人の元CFOが2025年9月に設立した暗号資産(仮想通貨)スタートアップ、DeltaForesight(デルタフォーサイト)は25日、コーラル・キャピタルをリード投資家に、J-KISS型新株予約権で累計3億2,400万円を調達したと発表した。暗号資産などを担保に、日本円との価値連動を目指す暗号資産型ステーブルコイン「JPYdf」を借りられるDeFiプロトコル「JPY DeFi」を開発している。

ふくおかFGも出資

引受先には、FFGベンチャービジネスパートナーズ、デシマ・ファンド、アニモカブランズ、ハッシュポート、ディファイマンズ、ナラティブなどが名を連ねた。一部の投資家は公表していない。

ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)も同日、出資を発表した。FFGベンチャービジネスパートナーズとSBIインベストメントが共同で運営する総額30億円のCVCファンドを通じたもので、ファンドの出資者は福岡銀行だ。

FFGは今回の出資を、デジタル技術の進展に伴う金融構造の変化を見据えた戦略的な取り組みの一つと位置づけている。今後は同社と共同で、金融を取り巻く技術や制度、市場の動向を調査・研究していく。

円での償還を約束する発行者はいない

JPYdfは、利用者が預けた暗号資産などを裏付けに、スマートコントラクトのルールに従って過剰担保で発行される。利用者は資産を売らずにJPYdfを借りられる一方、担保価値が下がって所定の担保率を割り込むと、清算される可能性がある。

国内で先に発行されている円建てステーブルコインとは、仕組みの根本が異なる。

JPYCJPYSCJPYdf
型資金移動業型信託型暗号資産担保型
発行者JPYC社SBI新生信託銀行なし(スマートコントラクトが発行)
裏付け預貯金と国債信託された日本円利用者が預けた暗号資産など(過剰担保)
円での償還発行者が約束発行者が約束約束する発行者がいない
上限発行は1回100万円まで。保有・送金に上限なし100万円の制限を受けない―
状況4チェーンで流通SBI VCトレードの口座内で先行提供開発中
国内の円建てステーブルコインの比較(出典:JPYC社、SBI VCトレード、DeltaForesightの発表をもとに作成)

JPYCとJPYSCは、いずれも資金決済法上の電子決済手段で、発行者が1枚=1円での償還を約束している。JPYdfにはその約束がなく、デルタフォーサイトは、円との価値連動や価格の安定、円での償還、元本の保全はいずれも保証されないと明記した。

同社は自らを発行者ではなく、プロトコルの設計・開発に携わる「コントリビューター」と位置づけている。

コーラル・キャピタルのジェームズ・ライニーCEOは、法定通貨担保型には発行上限やKYC、利回りがつかないといった制約があり、円の流動性はほとんど育っていないと指摘した。世界の暗号資産を担保に流動性を生む手法を「全く違うアプローチ」と評価する。

デルタフォーサイトは現在、開発と法令面・提供体制の検討を進めている。提供する機能や利用条件、公開時期は、検討の進み具合を踏まえて改めて発表するという。

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株式会社jaybe 代表取締役。香川県三豊市出身。2010年4月、株式会社一誠社入社。2011年よりFX取引を開始。2016年3月30日、bitFlyer代表取締役社長・加納裕三氏が出演する動画で仮想通貨に興味を持ち、 1BTC価格47,180円で0.02BTCを購入したことが仮想通貨投資の始まり。2017年11月、仮想通貨投資で身に付けた知識・経験を活かし、自身初のブログ「次男坊の仮想通貨な日」を立ち上げ。2018年4月、JinaCoinの前身である「ジナキャッシュ」開設。2019年10月、収益の安定化に成功し、株式会社一誠社を退職、個人事業主として独立。2020年6月、事業拡大に伴い、株式会社jaybe(法人番号:7470001018079)を創業。 2023年、メディアの名称を「JinaCoin」に変更。月間15万PVを超える仮想通貨情報メディアに成長させる。現在は仮想通貨投資を行う傍ら、仮想通貨の普及活動やマーケットリサーチ等を行なっている。2024年6月、一般社団法人 日本クリプトコイン協会の「暗号通貨認定アドバイザー」資格を取得。仮想通貨投資活動:現物保有・デリバティブ取引・DeFi運用・エアドロップ活動。好きな銘柄:ビットコイン。著書:海外FXのはじめ方完全ガイド。WEB取材:凄腕FXトレーダーへインタビュ ー!vol.8=TitanFX。趣味:投資全般・SEO・読書
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