暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankを運営するビットバンクは25日、子会社の日本デジタルアセットトラスト設立準備株式会社(JADAT)の全株式を、三井住友信託銀行に譲渡すると発表した。JADATは、両社のグループがデジタルアセット専門の信託会社をつくるために準備してきた会社で、譲渡後は三井住友トラストグループの完全子会社になる予定だ。譲渡価格や譲渡日は公表していない。
2022年の合意から4年、社名は「設立準備」のまま
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2022年5月 | ビットバンクと三井住友トラスト・ホールディングスが、デジタルアセット専門の信託会社の設立に向けて基本合意 |
| 2026年6月25日 | SBIホールディングスが、ビットバンクを完全子会社にすると発表 |
| 2026年9月25日 | ビットバンクが、JADATの全株式を三井住友信託銀行に譲渡すると発表 |
2022年の合意は、ビットバンクの暗号資産管理のノウハウと、三井住友トラストの信託業務のノウハウを組み合わせる構想だった。機関投資家や事業会社がデジタルアセット市場に参入しやすいよう、資産の保管・管理を担うことを目指していた。
JADATは、信託業法にもとづく登録を受けた後に「日本デジタルアセット信託株式会社」へ社名を変える予定としていた。今回の発表でも、社名は「設立準備」のままだ。
譲渡の理由についてビットバンクは、昨今のデジタル金融の進展を踏まえ、JADATが三井住友トラストグループの傘下で活動する方が業界の発展に一層資すると判断したと説明している。
ビットバンクをめぐっては、SBIホールディングスが6月、完全子会社にすると発表した。取得額は467億円で、同社の発表では、取引は10月ごろに完了する予定となっている。今回の発表は、SBIホールディングスも自社のサイトに掲載した。
ビットバンクは今後も、暗号資産管理の知見を生かし、金融機関や事業者との連携を通じてデジタルアセット分野の取り組みを支えていくとしている。



