マイケル・セイラー氏が率いる世界最大のビットコイン・トレジャリー企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー、MSTR)は21日、9月14日から20日に950 BTCを7,570万ドル(約119億円)で購入したと開示した。購入は3週ぶりで、保有量は84万6,000 BTCとなった。ただ同じ期間には優先株STRCの買い戻しに1億7,400万ドル(約274億円)を充てており、手元資金の多くは引き続き買い戻しに向かっている。
3週の買い戻しはBTC購入の6.5倍
今回の購入の原資は、8月に新設した資金枠「USD Cash」だ。株式を市場で売り出すATMによる新株発行は、8月31日の週から3週続けてゼロだった。
この3週間、同社はUSD CashからSTRCの買い戻しを毎週続けている。
| 期間 | BTC購入 | STRC買い戻し | 1株あたり単価 | USD Cash残高 |
|---|---|---|---|---|
| 8月31日〜9月7日 | なし | 1億7,630万ドル | 約97.36ドル | 14億4,000万ドル |
| 9月8日〜13日 | なし | 1億3,930万ドル | 約98.07ドル | 13億ドル |
| 9月14日〜20日 | 7,570万ドル | 1億7,400万ドル | 約98.24ドル | 10億5,000万ドル |
3週間の買い戻しは計500万2,590株、4億8,960万ドル(約770億円)にのぼる。BTC購入の7,570万ドルと比べて約6.5倍で、今週だけでも買い戻しが約2.3倍だった。USD Cashの残高は3週で14億4,000万ドルから10億5,000万ドル(約1,652億円)に減っている。
同社は9月8日、優先株の買い戻し枠を10億ドルから20億ドルに倍増させた。その後の買い戻しで、残りの枠は8億7,510万ドル(約1,377億円)となった。普通株MSTRの買い戻し枠10億ドルは手つかずのままだ。
9月1日付の8-Kで同社は、STRCの配当率を年12.00%に据え置くと発表した。経営陣は、STRCが1株100ドル付近で健全な取引を続けるまで12%を維持するよう取締役会に勧めるとしている。3週間の買い戻し単価は、いずれも100ドルを下回った。
配当と利息に充てる別枠の「USD Reserve」は、今週5,740万ドルを支払いに使い、残高は50億4,000万ドル(約7,928億円)となった。
保有量は6月30日時点に戻る
今回の950 BTCは、1 BTCあたり平均7万9,670ドル(約1,253万円)で取得した。累計の取得総額は638億ドル(約10兆円)、平均取得単価は7万5,416ドル(約1,186万円)で、いずれも手数料を含む。
保有量の84万6,000 BTCは、6月30日時点の保有量と一致する。同社は6月下旬から優先株の配当資金を確保するためにビットコインの売却に踏み切り、8月上旬まで売却を続けた。保有量は8月9日時点で84万447 BTCまで減っていた。
その後、8月24日から30日に4,603 BTCを買い増し、今回の950 BTCと合わせて5,553 BTCを積み戻した。
ただし、最後に買い増した6月21日時点の84万7,363 BTCには、まだ1,363 BTC届かない。同社は2026年に4回、計6,948 BTCを売却している。
関連銘柄:
BTC
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.3円)


