東証スタンダード上場のクオンタムソリューションズ株式会社(2338)は17日、連結子会社GPT Pals Studio Limited(GPT)が保有する暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の一部を売却したと発表した。AIインフラ(AIDC)事業の推進に必要な資金を確保することが目的だとしている。
AIデータセンター事業の資金確保へ、ETH 904枚を売却
GPTは6月16日、保有するETH
ETHのうち904枚を売却した。売却単価は1 ETH当たり1,777.07ドルで、売却代金総額は約2億5,700万円となる。これにより、売却後のETH保有残高は5,764.80枚となった。
今回の売却は、同社が6月4日付で決議していた一部売却方針に基づく実行だ。当時の方針では、売却上限を最大1,875 ETH、実施期間を2026年6月4日から10月30日までと定めており、今回はそのうちの一部を売却した形となる。
売却で得た資金は、AIDC事業の推進に充てる。同社はデータセンターの利用契約やGPU設備の導入、事業立ち上げの準備などに資金需要が見込まれるとしており、保有暗号資産の一部を事業投資へ振り向ける財務判断だと位置づけている。
クオンタムソリューションズは子会社を通じてETHを段階的に買い増してきた経緯があり、買い手として知られた同社が一部売却に転じた格好だ。
約1,800万円の売却損、評価替え後の簿価が基準
今回の売却に伴い、同社は2027年2月期第2四半期に約1,800万円の売却損を計上する見込みだ。この損失は、購入時の平均取得単価との差額ではない。2026年2月期末(2026年2月28日時点)の時価評価後の帳簿価額を基礎として算定される。
同社の暗号資産会計は公正価値(時価)評価を原則としており、四半期ごとに時価評価(評価替え)を行う。2026年2月期にはETHの評価損約16億1,700万円を営業外費用として計上済みで、この評価替えにより、保有ETHの簿価は1枚当たり1,899.18ドルに切り下げられていた。
今回の売却単価1,777.07ドルは、この評価替え後の簿価1,899.18ドルを下回った。このため、売却代金と簿価との差額にあたる約11万ドルを売却損として認識する。なお、売却前のETH保有は6,668.80枚(平均取得単価3,595.02ドル)だった。
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※為替レートおよび円換算額はクオンタムソリューションズの開示資料に基づく。



