分散型デリバティブ取引所Hyperliquid(ハイパーリキッド)の銘柄一覧に、ソフトバンクグループとキオクシアの株価に連動する無期限先物(パーペチュアル先物、perp)が追加されたことが、6月3日に確認された。いずれも「Tradfi」内の株式カテゴリに表示され、最大レバレッジは10倍に設定されている。
米国株が中心だったハイパーリキッドの株式perpに、日本株が加わる動きだ。
正体はHIP-3のビルダー「Trade[XYZ]」による株式perp
このperpを展開したのは、ハイパーリキッド本体ではない。各銘柄に付く「xyz」のタグが示す通り、第三者が市場を立ち上げる仕組み「HIP-3」を使い、株式perp最大手のビルダー「Trade[XYZ]」が上場させたものだ。

HIP-3は、2025年10月13日にメインネットで有効化されたハイパーリキッドの主要機能だ。50万HYPEをステークした事業者なら、誰でも独自の無期限先物市場をパーミッションレスに展開できる。株式や商品のperpが次々と立ち上がるなか、Trade[XYZ]はHIP-3の建玉の9割超を占める最大手とされる。
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現物株ではなく価格連動、取引はまだ始まっていない
注意したいのは、これが株式そのものではない点だ。ハイパーリキッドの株式perpは、オラクルを通じて実際の株価を参照する価格連動型のデリバティブで、投資家がソフトバンク株やキオクシア株を保有するわけではない。
また、執筆時点では「SOFTBANK-USDC」「KIOXIA-USDC」ともに価格表示が「–」、24時間出来高と建玉はいずれもゼロ。同じ画面に並ぶ米国株perp(GME、HIMS、RIVNなど)が価格・出来高を伴っているのとは対照的で、両銘柄は一覧に追加されたものの取引はまだ始まっていない、上場準備段階とみられる。
日本企業の株式に連動するperpがオンチェーンに登場するのは珍しい。キオクシアは2024年12月に東証へ上場したばかりの半導体メモリ大手で、ソフトバンクグループと並び、海外の暗号資産トレーダーが24時間取引できる対象に日本株が加わる形となる。
なお、無期限先物はレバレッジを伴うリスクの高い取引であり、取引開始後の値動きには注意が必要だ。
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