ビットコイン
BTCは引き続き底堅い動きを見せており、16日は7万4,600ドル付近で陽線を確定した。しかし、市場が強気に傾きつつある中、オンチェーンデータからは、いくつかの不安要素が確認されている。
ビットコインは短期的に強気も、急落に要警戒
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのAralez氏は16日、自身のXにて「ビットコインは短期的に強気だが、その後下落する可能性が高い」との見解を示した。
現在のビットコインは、7万6,000ドルの流動性を一度回収した後、軽い調整を挟みつつFVG(価格の隙間)を埋め、その後は再び上昇を続けている。
短期的な構造を見る限りでは依然として強気が維持されており、まずは再度7万6,000ドル付近を試す展開となりそうだ。さらに、モメンタムが維持されれば、7万7,000ドル〜7万8,000ドル付近までの上昇も視野に入るだろう。一方、安値圏には1か月以上かけて大きな流動性ゾーンが蓄積されており、この水準は遅かれ早かれ回収される可能性が高いとAralez氏は分析する。
こうした下方向の流動性回収は、突発的なニュースやマクロ要因をきっかけに一気に発生することが多く、現在のように上昇している最中に突然の下落が起こるパターンも珍しくない。「遅かれ早かれ、大きな下落は訪れるだろう」とAralez氏は結論づけた。
現物は個人主導、本格上昇は機関投資家の復帰がカギ
テクニカル分析アナリストのKyledoops氏は16日、自身のXにて「ビットコインの機関投資家は、まだ完全には復帰していない」と指摘した。
オンチェーンデータのビットコイン現物CVD(累積出来高差)を見ると、これまで強い売りが続いていた状態から、一転して買いが優勢な「蓄積フェーズ」に移行しており、市場の流れが大きく変わり始めている。
一見すると非常に強気な動きに見えるが、この買いは主にバイナンス主導で発生しており、コインベース、つまりアメリカ市場からの資金流入はまだまだ鈍い状況だ。一般的には、バイナンス中心の買い=個人投資家や短期資金の動き、コインベースの買い=機関投資家の本格参入と捉えられているため、現状を見ると、機関投資家からの本格的な資金流入が起きている可能性は低い。
機関の資金が伴わない上昇は途中で失速し、持続できないケースが多いため、今回のような上昇局面でも強いトレンドとして継続するかどうかは不透明だ。「この状況が変わるまでは、本格的な上昇相場とは言えない」とKyledoops氏は締めくくった。
ビットコインは引き続き高値をトライする動きを見せているが、Aralez氏が指摘する下方流動性の回収リスクと、Kyledoops氏が懸念する機関投資家不在の構造が重なっており、上昇の持続性には不透明感が残る。
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