暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックは28日、ブロックチェーン×AIエージェント領域の技術者集団Komlock lab(コムロック・ラボ)と、「AIエージェント向けCLI(コマンドラインインターフェース)」に関する共同研究を開始すると発表した。国内取引所がAIエージェント決済の研究に本格着手するのは先駆的な取り組みだ。
AIエージェントが秒単位で決済する時代を見据える
コムロック・ラボが開発する「Kova(β)」は、ユーザーが「○○を購入したい」と自然言語で伝えるだけで、AIエージェントが取引を実行する世界を想定したプロダクトだ。
こうした世界では、エージェントが秒単位でAPIを呼び出し、数セント未満の少額決済を連続的に発行する。従来の決済手段は人間が都度判断する前提で設計されており、頻度・権限委譲・即時性のいずれもエージェント主導のワークロードに対応できていない。
暗号資産やステーブルコインはプログラムから直接送受信でき、スマートコントラクトで条件付き決済を記述できるため、この課題の有力な解決策として注目されている。
海外ではコインベースのx402、ストライプとOpenAIのACP、グーグルのAP2など、エージェント間決済の標準化がすでに進行中だ。コインベースはAWSと連携しx402をAmazon Bedrockに統合済みである。一方、日本国内では実装事例がまだ限定的で、規制との整合性やリスク管理の議論はこれからとなる。
なお、本取り組みは研究段階であり、特定のサービス提供を目的とするものではないとコインチェックは明記している。
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