米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケンは27日、ビットコイン(BTC)を保有しながら報酬を得られる新機能「ビットコイン・ボールト」を正式にローンチしたと発表した。同機能は、長期保有を前提とする投資家(ホドラー)向けに設計されており、クラーケンの収益化プラットフォーム「クラーケン・アーン」の一部として提供される。
複雑さを排除し、オンチェーン運用を身近に
ビットコイン・ボールトは、ビットコインを長期的に保有し続けたいと考えるユーザーのニーズに応える形で開発された。クラーケンによると、多くのビットコイン保有者は、複雑な運用プロセスを避けつつ、手元の資産をシンプルに増やせる方法を求めているという。この新機能を利用することで、ユーザーはクラーケンまたはクラックアプリから数秒で手続きを完了し、BTC建ての報酬を獲得し始めることができる。
同機能の裏側では、ヴェーダが運営するプラットフォームが稼働しており、セントラがストラテジー設計とリスク管理を担当している。ユーザーから預かった資金は、アーベ、モルフォ、タイドロといった信頼性の高い主要なオンチェーンプロトコルに配分され、運用される仕組みだ。これにより、初心者から経験豊富な投資家まで、クラーケンのセキュリティ基盤のもとで、より手軽にオンチェーン運用へアクセスできるようになる。
クラーケンは今年1月、同様の仕組みを持つ「USDC Vaults」を先行してローンチしている。同商品は、追加のインセンティブを付与しないオーガニックな成長のみで、すでに2億4,000万ドル(約380億円)以上の資産を集めており、シンプルな収益化プロダクトに対する市場の強い需要を証明している。今回のビットコイン・ボールトも、この成功モデルを踏襲し、ビットコイン保有者の資産集約と収益化の受け皿となることを目指している。
ただし、ビットコイン・ボールトは規制外の商品(ペイワード・ウォレットが提供)であり、利用可能な地域には制限が設けられている。また、報酬の年利(APY)は変動制(最大年利2.5%)で保証されておらず、スマートコントラクトのバグやエクスプロイト、価格変動による清算リスク、ネットワークの混雑といったオンチェーン特有のリスクが伴う点には注意が必要だ。クラーケン自身はサードパーティのプロトコルを直接管理していないため、利用者はこれらのリスクを理解した上で活用することが求められる。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=158.9円)



