サムスン証券、サムスンSDS、サムスンカードの3社は28日、韓国最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Upbit(アップビット)を運営するドゥナムの株式4%を共同取得すると発表した。コリアヘラルドが報じた。取得額は6,128億ウォン(約4.1億ドル)で、6月19日に決済を予定している。
カカオ系ファンドが完全撤退、サムスンが受け皿に
売却元は韓国IT大手カカオ(メッセージアプリ「カカオトーク」の運営企業)傘下のカカオ・インベストメント、カカオ・ベンチャーズ、カカオ青年起業ファンド、KIF-カカオ・ウリィ銀行テクノロジーファイナンス投資ファンドの4者で、今回のブロック売却でドゥナム株の保有から完全に撤退する。サムスン証券が2%、サムスンSDSとサムスンカードが各1%を取得する。
ドゥナムが運営するアップビットは韓国国内の暗号資産取引量の70〜80%を占め、24時間取引高では世界3位に位置する。2025年度の売上高は1.56兆ウォン、純利益は7,088億ウォンを計上している。
サムスン証券はトークン化証券の発行・流通および暗号資産関連サービスでのドゥナムとの協力強化を掲げた。サムスンSDSはAI・クラウド・セキュリティ技術とドゥナムのブロックチェーン運営ノウハウを掛け合わせ、デジタル金融インフラの構築を目指す。
サムスンカードは、韓国でウォン建てステーブルコインが導入された場合に、サムスンの統合金融プラットフォーム「Monimo(モニモ)」を通じたデジタル資産決済サービスの展開を視野に入れている。
ドゥナムを巡っては、5月中旬に韓国大手銀行のハナ銀行が6.55%の株式を約1兆ウォン(6.7億ドル)で取得したばかりだ。韓国ではデジタル資産やステーブルコインに関する規制整備が進みつつあり、大手金融機関による取引所運営会社への出資が相次いでいる。



