レイヤー1ブロックチェーンのSui(スイ)は29日、メインネットで2日連続となるネットワーク障害を記録した。Sui公式ステータスページによれば、29日のMajor outageは8時間25分、加えてPartial outageが43分発生しており、前日28日の5時間55分を上回る規模となった。同インシデント「Mainnet settlement」は28日から解決されないまま継続しており、29日中に2度のブロック生成停止が観測されている。
29日の障害推移──修正適用後にエポック変更で再停止
Suiコアチームの公式タイムラインによれば、5月29日午前8時43分PDT(日本時間5月30日午前0時43分)に「ステーク全体の3分の2超が最新の修正版にアップグレードし、ネットワークは現在オンライン」と報告された。
しかし障害はこれで終わらなかった。午後1時57分PDT(日本時間5月30日午前5時57分)には「バリデータがエポック変更の完了を待機しており、システムトランザクションのみを処理している」との状態に再び陥り、午後7時32分PDT(日本時間5月30日午前11時32分)になってようやく「エポック1143に進行、ネットワークはdegraded participation(部分参加)状態でオンライン」とアナウンスされた。
メトリクスダッシュボード上でも、29日午前5時PDT頃と午後1時PDT頃の2度にわたってブロック生成が急落し、いずれも数時間にわたって停止していたことが確認できる。

公式記録「Major outage 8時間25分」、過去最長クラス
Suiのステータスページの90日Uptime記録によれば、29日のMainnet Validatorsのダウンタイム内訳はMajor outage 8時間25分、Partial outage 43分と認定されている。前日28日のMajor outage 5時間55分と合わせ、2日間でSuiは過去最長クラスの障害を経験したことになる。

28日の障害原因は、ロールアウトされたv1.72リリースに含まれていたガス課金ロジックのクラッシュバグで、バリデータ内部の残高アキュムレータに不整合が生じた結果だった。29日にも同じ「Mainnet settlement」インシデントの枠内で障害が継続しており、28日のポストモーテム公開を待つ前に29日分の調査も加わる事態となった。Sui Mainnet Validatorsの90日Uptimeは99.32%に低下している。
ネットワーク信頼性への懸念
「Solanaキラー」とも称される高速処理を売りとするSuiにとって、2日連続のネットワーク障害は信頼性面で大きな打撃となる。Suiは2024年11月、2026年1月にも障害を経験しているが、今回の連続障害は規模・連続性のいずれにおいても過去を上回る深刻さとなった。コアチームによる原因究明と恒久対策の公開が急がれている。
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