米暗号資産運用会社ビットワイズCIOマット・ホーガン氏は2日、週次メモで、暗号資産市場が相場の勢いで買われる投資対象から、逆張りの投資対象へ移っているとの見方を示した。同氏は、市場全体の勢いが弱まる中で、収益やファンダメンタルズを持つプロトコルが評価されやすくなっていると指摘している。
AI関連株に関心が集中し、暗号資産は人気テーマから後退
ホーガン氏は、暗号資産が逆張りの投資対象になりつつある理由として、投資家の関心がAI株やロボティクス企業、スペースXなどに向かっている点を挙げた。ナスダック100の株価は前年比43%上昇しており、暗号資産は以前ほど投資家の関心を集めるテーマではなくなっているとしている。
同氏は、暗号資産市場は足元で厳しい状況にあると指摘しており、ビットコイン
BTCは年初来で21%下落し、イーサリアム
ETHは33%、ソラナ
SOLは37%、XRP
XRPは31%下落している。暗号資産ETFからの資金流出も続き、現物取引量も数年ぶりの低水準にあるという。
規制面の不透明感も、大型の暗号資産が反発しにくい要因となっていると指摘している。暗号資産市場の規制枠組みを整えるクラリティ法案について、予測市場のポリマーケットでは年内の成立確率が55%とされている一方、ホーガン氏が話したワシントンの政策関係者は5〜30%と見ているという。同氏は、大型の暗号資産が持続的に反発するには、この不透明感の解消が必要だと指摘した。
ホーガン氏は、このような局面では相場全体の熱気よりも、プロトコルごとの収益やファンダメンタルズが重視されやすくなるとの見方も示した。投資家が収益に注目し、明確なファンダメンタルズを持つハイパーリキッドのようなプロトコルに前向きになっていると説明し、実際にハイパーリキッド
HYPEは1カ月で72%ほど価格が上昇した。BNB
BNBやジーキャッシュ
ZEC、ステラ
XLMも上昇しており、個別の材料やファンダメンタルズで評価され始めた兆しと見ている。
同氏は、AI関連の投資テーマが市場の話題を占める中で、暗号資産への投資を増やす判断は容易ではないとも述べた。それでも逆張り投資では、市場の関心が向いていない領域を探し、ファンダメンタルズと価値に焦点を当てる姿勢が求められるとの見方を示している。
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