ナスダック上場の投資プラットフォーム、eToro(イートロ、ETOR)は3日までに、パーペチュアル(無期限先物)DEX「Extended(エクステンデッド)」の1,250万ドル(約20億円)の資金調達を主導したと発表した。調達にはジャンプ・クリプトとアルベル・ブランも参加している。
イートロ主導で1,250万ドル調達、ジャンプ・クリプトらも参加
エクステンデッドは、イーサリアムのレイヤー2「スタークネット」上に構築されたパーペチュアルDEXである。英決済アプリ、レボリュートの暗号資産部門出身者が立ち上げた。
暗号資産に加え、株式や商品、為替などのTradFi(伝統的金融)資産のパーペチュアル取引を提供する。レバレッジはTradFi銘柄で最大100倍、暗号資産で最大50倍だ。
今回の調達には、マーケットメイカーのジャンプ・クリプトとアルベル・ブランが参加した。これにより、イートロはエクステンデッドの戦略的投資家となった。
自己管理ウォレット「ゼンゴ」に統合、DeFi参入を加速
今回の投資は、エクステンデッドとZengo(ゼンゴ)の提携の起点にもなるという。ゼンゴは、イートロが4月に買収した自己管理型(ノンカストディアル)の暗号資産ウォレットだ。
イートロは、エクステンデッドの無期限先物をゼンゴのウォレットに直接統合する計画だ。利用者は資産を自ら管理したまま、オンチェーンのデリバティブ取引にアクセスできるようになるとしている。
ゼンゴの買収額は約7,000万ドル(約114億円)とされる。MPC(マルチパーティ計算)を用いた秘密鍵不要の設計が特徴で、200万人超が利用する。イートロはこの買収で自己管理型サービスを取り込んだ。
イートロは、ゼンゴ買収とエクステンデッドへの投資を、DeFi商品への需要拡大に対応しWeb3経済圏を広げる戦略の柱と位置づけている。
エクステンデッドの規模と、パーペチュアルDEX競争
分散型金融のデータ分析サイト、ディファイラマによると、エクステンデッドの預かり資産(TVL)は約1億3,691万ドル(約222億円)。直近30日間のパーペチュアル取引高は約85億5,700万ドル(約1兆3,905億円)に上る。

同サイトのパーペチュアルDEXランキングでは、取引高で13位につける。首位はハイパーリキッドで、30日取引高は約2,451億ドルと、規模で大きく引き離している。

証券会社の間では、ブロックチェーン基盤の取引への参入が相次いでいる。ロビンフッドは独自チェーンやトークン化株式、商品パーペチュアルを進め、コインベースやカルシもパーペチュアル取引に加わっている。
日本からの利用可否とポイントプログラム
エクステンデッドの公式ドキュメントによると、利用が制限される国・地域に日本は含まれていない。日本の居住者もアクセスできる。ただし、金融庁に登録された国内取引所ではないため、利用は自己責任となる。
エクステンデッドは現在、ポイントプログラム(シーズン1)を実施している。毎週火曜日(UTC)に最大120万ポイントを配布し、取引量や流動性の提供、紹介に応じてポイントが貯まる仕組みだ。
独自トークンの発行やエアドロップは、2026年時点で正式には確定していない。ただし運営は、このポイントを将来のトークン配布の基準と位置づけている。なお、高いレバレッジを伴う取引は損失が拡大しやすい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=162.5円)



