ストラテジー、約160億円相当のビットコイン追加購入──現金準備金も11億ドルに増強

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JinaCoin編集部
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Highlights
  • 米ストラテジー社は今月8日に続き、約1億ドル(約160億円)相当のビットコイン追加購入を発表し、2週連続で1億ドル規模の買い増しを実行した。
  • 5月末の異例の売却で市場に一時的な不安を与えたものの、今回の連続購入で保有総量は84.6万BTCに達し、中核資産として重視する姿勢を改めて示した。
  • 株式売却益を活用しつつ、約8.1兆円にのぼる資金調達枠を未消化のまま残しており、今後も同様の手法によるビットコインの継続的な買い増しが見込まれる。

マイケル・セイラー氏率いる米ビットコイン投資企業ストラテジー(旧マイクロストラテジー、MSTR)は15日、6月8日から14日の期間に1,587 BTCを約1億ドル(約160億円)で追加購入したと発表した。同社は8日にも同じく1億ドル規模の購入を発表しており、これで2週連続の大規模な買い増しとなる。

平均取得単価は約7.5万ドル、累計84万BTC超の保有へ

今回の購入単価は1 BTCBTCBTCあたり約63,024ドル(約1,008万円)だった。この追加購入により、累計の平均取得価格は約75,656ドル(約1,210万円)となり、同社のビットコイン保有総量は846,842 BTC、時価評価額は約9兆円に達する。

ビットコイン週足(出典:CoinGecko)

同社を巡っては、今年5月末に2022年12月以来となるビットコイン売却を実施し、市場に一時的な混乱をもたらしていた。しかし今回の2週連続の強気な買い増しは、同社が引き続きビットコインを中核的な準備資産として重視している姿勢を、改めて市場へ強くアピールする結果となった。

今回の購入には、同社の随時売出しプログラム(ATM)を通じた普通株式(クラスA普通株)約173万株の売却により得られた、約2億ドル(約320億円)の純収入が充てられた。

また同社は、株式売却で得た資金を活用し、米ドル準備金を1億ドル追加して総額11億ドル(約1,760億円)に増強することも発表した。この米ドル準備金は、同社の優先株に対する配当金の支払いや、未払い債務の利息支払いを支援する目的で設けられている。

同社は3月下旬に資金調達計画を再編し、調達可能額を従来の約341億ドル(約5.3兆円)から大幅に拡大した。6月11日時点で約509億ドル(約8.1兆円)相当の発行枠を残しており、今後も同様の手法でビットコインを追加購入する余力がある。発行残枠は以下の通りだ 。

  • 普通株:約257億ドル(約4.1兆円)
  • STRC:約175億ドル(約2.8兆円)
  • STRD:約40億ドル(約6,402億円)
  • STRK:約21億ドル(約3,361億円)
  • STRF:約16億ドル(約2,561億円)

自社株を売って得た資金でビットコインを買う同社は、株式市場の巨大な資金をビットコイン市場へ流入させる「パイプ」として機能している。5月末の売却懸念を払拭する今回の買い増しに加え、約8.1兆円もの資金調達枠が残っている事実は、今後の相場を下支えする心強い材料となるだろう。

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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.0円、1 BTC=10,641,733円)

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