イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は24日、公式X(旧Twitter)を通じて、イーサリアム財団(EF)の今後の方向性と役割の再定義に関する自身の見解を明らかにした。
イーサリアムの中心ではなく「一つのノード」へ
ヴィタリック氏は、イーサリアム財団が2025年に多くの改善を達成し、実行力と目標への集中力を高めたと評価した。一方で、「分散化やプライバシーについて美しい理想を語るが、財団の行動がそれに伴っていない」という批判がコミュニティから寄せられていたことに言及し、組織のあり方を見直す必要性を感じていたと説明している。
同氏はGoogleの歴史を例に挙げ、テクノロジー業界全体が金融的利益や政府の圧力に屈していく中で、一社だけでも初期の理想主義を貫くことが社会全体の自由や権力バランスに貢献すると主張した。この考えに基づき、イーサリアム財団は「イーサリアムの中心」ではなく、「定義された目的を持つ一つのノード」として機能すべきだと強調している。財団の保有するETHは全体の約0.16%に過ぎず、トークンセール時に定義された限定的な作業スコープも2022年に完了しているため、永続的な管理者として振る舞うことは意図されていないという。
今後の財団は、ETH
BTCの売却を減らして「幅より長寿命」を選択し、検閲耐性やプライバシー、セキュリティといったイーサリアムの成功に不可欠な活動に特化していく方針だ。ヴィタリック氏は、イーサリアムが単に処理速度(TPS)を追求するのではなく、AIを活用した形式検証によるバグの排除や、中間者を最小化する仕組みの構築など、技術的に「深く印象的」なシステムを目指すべきだと論じている。
また、約2,500億ドル(約39兆7,475億円)の価値を持つETHアセットのサポートについては、財団の範囲外の側面もあるとし、他の組織や大口保有者が役割を担う必要性も指摘した。ヴィタリック氏自身は純資産の約90%をETHで保有しており、残りの法定通貨もオープンソースのイニシアチブに配分済みだという。
イーサリアム財団がより小さく、より意見の強い組織へと移行していく中で、コミュニティ全体がどのように役割を分担し、エコシステムを発展させていくのかが今後の焦点となる。技術的な理想と現実のバランスを取りながら、イーサリアムが世界に意味のある価値を提供し続けられるか注目される。
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