イーサリアム財団は11日、次期大型アップグレード「Glamsterdam(グラムステルダム)」に向けた進捗を公表した。併せて、開発部門の中心であるプロトコルの新共同リーダーとして、ウィル・コーコラン氏、ケブ・ウェダーバーン氏、フレドリック氏の3名を発表した。
イーサリアムの処理容量拡大へ、ブロック生成の仕組み改善も進む
イーサリアム財団は公式ブログで、ノルウェーのスヴァールバルで開かれたコア開発者会合「Interop(インターロップ)」において、グラムステルダムに向けた準備が進んでいると説明した。今回示された内容は、イーサリアムの処理容量拡大と、ブロック生成の仕組みの改善が軸となる。また、グラムステルダム後の目標として、ブロックあたりのガスリミット下限を2億ガスとする方針も示された。ガスリミットは、イーサリアムのブロック内で処理できる計算量に関わる指標であり、ネットワークの処理容量に直結する。
ブロック生成の仕組みでは、ePBSの安定化も報告された。ePBSは、ブロックを提案する役割と、ブロックの中身を組み立てる役割を分ける仕組みをイーサリアム本体に組み込む構想である。今回のインターロップでは、複数クライアントのグラムステルダム開発ネットワーク上で、外部ビルダーの処理経路をテストしたという。
グラムステルダムの準備と並行して、グラムステルダム後を見据えたアップグレード候補であるHegotá(ヘゴタ)の検討も進んでいる。公式ブログでは、ヘゴタに向けた土台作りとして、FOCILの試作が機能していることや、ネイティブAA(アカウント抽象化)の要件整理が進んだことも説明された。
開発部門の中心であるプロトコルでは、リーダーの交代も進んでいる。これまでプロトコルを率いてきたバルナベ・モノ氏とティム・ベイコ氏は近く財団を離れ、アレックス・ストークス氏は一定期間、業務を離れる。新たな共同リーダーには、ウィル・コーコラン氏、ケブ・ウェダーバーン氏、フレドリック氏の3名が就く。
ウィル氏はプロトコルのリサーチ・コーディネーターで、コミュニティ会議や対面イベントの運営にも携わってきた。ケブ氏はzkEVMチームを率いており、研究とエンジニアリングの接点に深い専門性を持ち、フレドリック氏はプロトコル・セキュリティとトリリオン・ダラー・セキュリティを率いており、複数チームをまたぐ取り組みにも深く関わってきた。
財団は当面、グラムステルダムの実装を優先し、ヘゴタの準備と開発ロードマップであるストローマップの作業も進めるとしている。
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