米SEC、暗号資産規制の明確化へ──2026年7月に複数の規則案を予定

米SEC、暗号資産規制の明確化へ──2026年7月に複数の規則案を予定
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
ヤマダケイスケ
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Highlights
  • 7月、SECが暗号資産の募集・販売、市場構造、仲介業者規則に関する規則案公告を予定
  • 資本形成やイノベーションに対応しながら投資家保護に必要な情報提供を確保する狙い
  • 市場構造やブローカーディーラー規則の見直しも対象、具体的な条文は執筆時点では未公表

米証券取引委員会(SEC)は、2026年の規制計画で暗号資産(仮想通貨)に関する複数の規則提案を検討対象に掲げた。暗号資産の募集・販売、市場構造、ブローカーディーラー規則の見直しが含まれており、いずれも2026年7月に規則案公告(NPRM)が予定されている。

募集・販売、市場構造、仲介業者規則を整理へ

この規制計画は、米行政管理予算局(OMB)傘下の情報規制問題室(OIRA)が2025年9月に公表した統一規制アジェンダの一環だ。SECのポール・アトキンス委員長は同日の声明で「アジェンダはイノベーション、資本形成、市場効率、投資家保護を支える姿勢を反映したものだ」と述べた。

SECの企業金融部門はその中で、暗号資産の募集・販売に関する規則提案を検討している。規則案には一定の免除やセーフハーバー(規制違反とみなされない保護措置)が含まれる可能性があり、資本形成やイノベーションに対応しながら、投資家保護に必要な情報提供を確保する狙いがある。

また、市場構造に関する改正も対象となっている。SECの取引市場部門は、代替取引システム(ATS)や国法証券取引所での暗号資産取引に対応するため、取引所法規則の改正を委員会に勧告する可能性があるという。

ただし、これらはいずれも規則案の検討段階にとどまり、具体的な条文や対象範囲はまだ示されていない。免除やセーフハーバーについても、導入が決まったわけではない。

ブローカーディーラー規則も暗号資産対応へ

SECはブローカーディーラー規則についても、暗号資産への適用を明確にする改正を検討している。対象には、規則15c3-1、15c3-3などの財務責任規則に加え、17a-3、17a-4などの記録保存・報告規則が含まれる。

実務上は、暗号資産を扱う仲介業者に既存規則をどう適用するかが論点だ。これらの項目はいずれも「提案規則段階」にあり、SECは規則案の策定過程で費用や便益、その他の経済的影響を評価するとしている。

7月に予定される規則案は、米国の暗号資産規制の方向性を見極める材料となる。募集・販売に関する免除やセーフハーバーの有無、市場構造改正の対象範囲が次の焦点となりそうだ。

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仮想通貨やBCGをメインに執筆活動を行うWebライター。2021年、ビットコインの大幅な値上がりに興味を持ち、仮想通貨の世界に参入。Binance、Bybitをメインに現物取引やステーキングサービスを活用し、資産運用を進めている。
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