BNBチェーンは8日、2026年下半期の最新技術ロードマップを公開した。主力チェーン「BSC(BNBスマートチェーン)」のデータ処理速度をさらに倍増させる計画を発表。同時に、10万TPS超の性能や超低遅延を備えた全く新しい「次世代レイヤー1」を独自開発中であることも明らかにした。
上半期のスループット倍増実績と、下半期に向けたパフォーマンス強化策
発表によると、上半期にはBSCのブロック生成間隔を450ミリ秒まで短縮した。複数の技術的最適化を組み合わせ、ネットワークの処理能力を従来の約2,800TPSから約5,200TPSへとほぼ倍増させたとしている。
下半期の主要な目標としては、このスループットをメインネットでさらに2倍に引き上げる計画だ。また、特定のアプリケーションで取引が急増しても全体に影響が及ばないよう、処理リソースを効果的に分離する高度な技術を導入していくと説明している。
さらに、Web2企業やWeb3プロジェクトの市場参入を後押しすべく、ガス代(取引手数料)の体系も見直す。全体の手数料を一律に変更するのではなく、特定の業界や用途に合わせて柔軟に調整できる仕組みを導入する見込みだ。
既存のBSCとは異なる「次世代L1」の開発
既存のBSCとは別に、新たな需要に対応する次世代レイヤー1(L1)を開発中であることも明らかにされた。この新アーキテクチャは10万TPS以上の高速処理と超低遅延を実現し、フロントランニングを防ぐ仕様を導入する設計だとしている。
加えて、アカウント抽象化の技術を活用し、一般的なWebサービスと同等の直感的な操作性を実現する目標も掲げている。コンプライアンス要件に対応可能なプライバシー保護機能なども、プロトコルレベルで組み込まれる見通しだ。
また、重要な取引向けに処理枠を優先的に確保できる機能など、ビジネスの本格的な利用に耐えうる環境を整備する。この次世代L1は、2026年末までにテストネットを公開し、2027年初頭のメインネット稼働を予定していると説明している。
BNBチェーンは、汎用型のBSCと、高速処理・超低遅延に特化した次世代L1の二本立てで、AIエージェントや高頻度取引などの新たな需要に対応する方針を示した。
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