実業家の元青汁王子こと三崎優太氏は4日、自身のユーチューブ配信で、アドバイザーを務める東証スタンダード上場のエスクリプトエナジー(旧エス・サイエンス、5721)の社長就任を、先日の株主総会で直訴したと明らかにした。業績不振の責任を指摘し、自ら再建を図る意向を示している。
不透明な独自施策を問題視、自ら矢面に立つ
三崎氏は同社のアドバイザーだが、経営権を持たず、自身の意向が反映されない現状があると述べた。一例として、ビットコイン(BTC)を株主に配る施策を「絶対によくない」と批判している。
自身の配信をきっかけに同社株を買った投資家から、株価低迷の責任を問う声が寄せられているという。
そのうえで、経営権を握れば業績を向上させる自信があると主張し、先日の株主総会で自らを社長に据えるよう直接求めたと語った。三崎氏は2025年4月にクリプトアセット事業開発担当室長に就き、同社の暗号資産事業を主導してきた立場にある。
臨時株主総会の開催を要請、就任は未確定
今後の手続きについて、三崎氏は会社側が臨時株主総会を開けば、社長に就任する道も現実的にあり得ると言及した。現在は会社側に対し、総会の開催を強く求めているという。
一方で、社長就任が確定したわけではない点を繰り返し強調した。
そのうえで、今回の発言を材料に同社株を買う行動は「絶対にやめてほしい」と述べ、視聴者や投資家に冷静な対応を求めた。会社側の正式な見解は明らかになっていない。
保有296BTCで含み損約20億円、mNAVは3.73倍(JinaCoin独自データ)

同社の業績や株価の低迷は、ビットコイン財務にも表れている。JinaCoinの集計では、エスクリプトエナジーは296.24 BTCを保有し、国内上場企業で6位につけている。
平均取得単価は1,687.8万円で、取得原価は約50億円。一方、足元のBTC評価額は約30億円にとどまり、含み損は約20億円(マイナス40.1%)に膨らんでいる。
株価指標では、mNAV(時価総額÷ビットコイン評価額)が3.73倍だ。時価総額111.6億円がBTC評価額30億円を大きく上回り、株価はビットコイン保有価値以上の水準で取引されている。

実際、株価は三崎氏の発信に敏感に反応してきた。6月24日には一時50円から73円へ急伸したが、5日時点では63円と、年初来安値圏にとどまっている。
経営権を持たないアドバイザーが、自ら社長就任に動くのは異例だ。臨時株主総会の開催に会社側がどう応じるかが、今後の焦点となる。
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