米ITメディアThe Informationは21日、予測市場大手カルシが米国内で暗号資産の無期限先物を提供する計画であると報じ、ポリマーケットも同日公式Xで無期限先物の提供を表明した。同じく21日、ニューヨーク州司法長官レティシア・ジェームズ氏は予測市場サービスの運営を巡り、コインベースとジェミナイを違法賭博の運営を理由に提訴した。
CFTCは無期限先物を許可方針、NY州は「名前を変えてもギャンブル」として提訴
CFTC(商品先物取引委員会)のマイケル・セリグ委員長は先月、オフショア取引所への資金流出を抑えるため、米国内で無期限先物を近く許可する方針を示していた。21日、予測市場大手のカルシが暗号資産の無期限先物提供を計画していると報じられ、ポリマーケットも同日に無期限先物の提供を表明した。一方、NY州司法長官レティシア・ジェームズ氏は「名前を変えてもギャンブルはギャンブル」と述べ、コインベースとジェミナイの予測市場サービスを違法・無認可の賭博事業として提訴した。
カルシはCFTCの指定契約市場(DCM)ライセンスを保有し、先月にはマージン取引のライセンスも取得した。昨年には暗号資産関連のインフルエンサーであるジョン・ワン氏を暗号部門責任者として起用している。The Informationによると、カルシはまずビットコインなどの暗号資産を対象とする無期限先物の提供から始め、将来的には他の資産クラスを対象とする商品も検討しているという。ポリマーケットは開始時期や対象資産の詳細まで明示していない。
一方、ニューヨーク州司法長官室によると、コインベースとジェミナイの予測市場サービスは、スポーツやエンターテインメント、選挙結果などに賭けることを可能にしており、州法上の無認可の賭博事業に該当するとしている。両社は18歳以上のニューヨーク州民に予測市場サービスを提供しているが、同州のモバイルスポーツ賭博は21歳以上が要件であり、州内大学チームが参加する試合への賭けを禁じる規定にも抵触すると指摘している。州司法長官は、違法利益の没収、消費者への返金、違法利益の3倍に相当する罰金などを裁判所に求めている。
予測市場大手が無期限先物への参入を表明した一方で、州当局は予測市場サービスへの規制を強めている。21日は、暗号資産と予測市場の境界が広がる動きと、周辺で強まる規制対応が並んだ日となった。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.3円)




