英金融行動監視機構(FCA)は5月21日、分散型取引所(DEX)ハイパーリキッドを無認可業者として警告リストに掲載した。暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引で存在感を高める同プロジェクトに対し、英国当局が規制上の懸念を示した形だ。
無認可での金融サービス提供・宣伝を問題視
FCAはハイパーリキッドについて、「同機関の許可を得ずに金融サービスや商品を提供、または宣伝している可能性がある」と説明。英国の利用者を対象にしている可能性があるとして、取引を避け、詐欺に注意するよう呼びかけている。
警告リストでは、ハイパーリキッド関連サイトとして「hyperfoundation.org」と「app.hyperliquid.xyz」が掲載されている。これらに加え、公式Xアカウントやテレグラム、ディスコードのリンクも記されており、利用者が接触し得る主要経路も関連情報として示された。
FCAは、英国で金融サービスを提供・宣伝する大半の企業・個人に認可または登録を求めている。今回の警告でハイパーリキッドは未認可事業者に該当するとされたが、執筆時点で同プロジェクト側からの声明は発表されていない。
スポンサー契約を通じた宣伝活動にも注意喚起
FCAは足元で無認可の金融事業者による宣伝活動に警戒を強めている。今月3日には、英国のサッカークラブに対し、無認可の金融企業とのスポンサー契約について注意喚起した。対象には暗号資産関連企業や取引プラットフォームも含まれている。
同機関によれば、こうした企業がスポンサー契約を通じて知識の乏しいサッカーファンに接触しているという。クラブ側には契約の前後を通じたスポンサー企業の実態・認可状況の確認を求めており、無認可企業との関係は法的リスクやマネーロンダリングリスク、さらなる評判低下を招く可能性があると警告している。
今回の警告を受け、ハイパーリキッドをめぐる英国の金融プロモーション規制上の問題点が改めて浮き彫りとなった。今後、同プロジェクトがFCAの警告にどのような対応を示すかが注目されそうだ。
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