JinaCoinでは、国内上場企業によるビットコイン
BTC購入の動向を週次でまとめている。今週(4月20日〜4月24日)は2社が合計約49BTC(約6.1億円)を追加購入した。前週の1社・約5BTCから購入企業数・購入量ともに拡大している。
今週のビットコイン購入国内上場企業一覧
今週ビットコインの追加購入を開示した国内上場企業は以下の2社である。
リミックスポイント(3825)──2日連続で計40BTC、5億円の購入枠を完了

法人向け電力小売りやデジタルアセット事業を展開するリミックスポイントは、4月22日の取締役会で総額5億円の暗号資産追加購入を決議し、22日に20.03BTC(2.5億円、平均取得単価約1,248万円)、翌23日に19.96BTC(2.5億円、同約1,252万円)を購入した。2日間で購入枠を使い切っている。
これにより同社のBTC保有量は1,451BTCとなり、ANAPホールディングス(1,432BTC)を抜いて国内3位に浮上した。前週末時点では4位だったが、2日間の集中購入で逆転した形だ。
JinaCoinのデータによると、4月25日時点のBTC評価額は約179億円、平均取得単価は約1,382万円、未実現損益は約-21億円(-10.6%)。mNAVは1.84倍で、時価総額(約331億円)がBTC保有価値を大きく上回る水準にある。
なお、同社は23日の開示で2026年3月期(通期)に暗号資産評価損58億9,300万円を計上する見通しもあわせて公表している。前期の大幅な評価損にもかかわらず買い増しを継続しており、トレジャリー戦略への姿勢を鮮明にしている。
ANAPホールディングス(3189)──9.18BTCを追加、国内3位から4位に後退

若年女性向けファッションブランド「ANAP」を展開するANAPホールディングスは、連結子会社ANAPライトニングキャピタルを通じて4月21日に9.1785BTC(約1.1億円)を追加購入した。総保有量は1,431.97BTCとなった。
同社はbitFlyerの取引所終値を基準とした評価損益が約38.5億円のマイナスで、4月25日時点のBTC価格で算出した未実現損益は約34億円のマイナス(-16.2%)となっている。mNAVは0.39倍で、時価総額(約68億円)がBTC保有価値の4割以下にとどまっている。
同社は「ビットコインエコシステムカンパニー」としてトレジャリー戦略を推進しており、2026年8月末時点でグローバル・トップ35位以内を目標に掲げている。ただし今週はリミックスポイントに抜かれ、国内4位に後退した。
国内上場企業BTC保有ランキング(4月25日時点)

4月25日時点の国内上場企業ビットコイン保有ランキング上位5社は以下の通りである。
1位:メタプラネット 40,177BTC(評価額約4,962億円、mNAV 0.87倍)
2位:ネクソン 1,717BTC(評価額約212億円、mNAV 103.32倍)
3位:リミックスポイント 1,451BTC(評価額約179億円、mNAV 1.84倍)↑
4位:ANAPホールディングス 1,432BTC(評価額約177億円、mNAV 0.39倍)↓
5位:コンヴァノ 763BTC(評価額約94億円、mNAV 5.68倍)
国内上場企業19社のBTC総保有量は46,364BTC(約5,726億円)で、BTCの総供給量(約2,002万BTC)の0.23%を占めている。上位3社だけで全体の約93%を保有しており、集中度は引き続き高い。
今週のBTC関連動向──購入以外の注目ニュース
直接のBTC購入には該当しないが、今週は国内上場企業によるビットコイン関連の動きが複数見られた。
首位のメタプラネットは24日、無利息の普通社債(2027年10月償還)を発行し、調達した80億円をビットコインの追加購入資金に充てる方針を発表した。今週中の購入実行は開示されていないが、近日中の買い増しが見込まれる。
新規参入の動きもあった。東証スタンダード上場のグロームホールディングスは、グループ4社で合計4BTCをドルコスト平均法で購入する方針を発表。少額・段階的なアプローチで暗号資産トレジャリー戦略に踏み出した。
間接的にビットコインに触れる動きとしては、タナベコンサルティンググループ(9644)が株主優待をデジタルギフトに変更し、交換先に「ビットコイン by bitFlyer」を追加した。また、アライドアーキテクツ(6081)はDeFi Development Corp(DFDV)との提携のもと、31.5億円の暗号資産を調達する資金計画を発表している。
今週の注目ポイント
今週は3位と4位の入れ替えが発生した。リミックスポイントが5億円の集中購入でANAPを逆転し、前週わずか1BTC差だった両社の差は約19BTCに広がった。リミックスポイントは評価損58.9億円を計上する局面でも追加購入に踏み切っており、メタプラネットに次ぐ積極的なBTCトレジャリー戦略を展開する企業として注目される。
一方、首位のメタプラネット(40,177BTC)は今週の追加購入開示がなく、2位ネクソン(1,717BTC)も動きなし。上位2社と3位以下の保有量には依然として大きな差がある。




