ビットコインは引き続き強い売り圧力に直面しており、前日の日足は6万1,000ドル付近で陰線を確定した。10日(執筆現在)も同水準で揉み合いを継続している。ビットコインの本当のトラップはこれからだという分析や、現物フローの歴史的な悪化を指摘する声も確認されている。
今後の上昇がブルトラップのきっかけに
暗号資産(仮想通貨)トレーダーのAralez氏は10日、自身のXにて「ビットコインの最大のトラップはこれから始まる」と指摘した。
Aralez氏は特に、6万3,000ドルのサポートがすでに崩れ、さらに6万ドル付近に存在していた流動性も回収された点に注目している。つまり、これまで買い手が防衛していた重要な価格帯が次々と失われているという認識だ。
短期的には、6万8,000ドル〜6万9,000ドル付近まで戻す展開は十分考えられるが、その上昇は弱気相場の中のリリーフラリーに過ぎず、その後は再び下落トレンドへ戻る可能性が高い。
さらに価格が5万9,000ドルを明確に下回り、その水準で定着してしまうと「次のターゲットとして4万4,000ドル付近が視野に入るだろう」とAralez氏は結論づけている。
現物フローは歴史的低水準
ビットコインデータアナリストのDom氏は10日、自身のXにて「過去1週間のビットコインの現物フロー・モメンタムが、歴史的に低い水準まで悪化した」と指摘した。
その売り圧力と速度は2022年のFTX破綻時以来の水準に達している。
もう一つ重要視すべきなのは、同時期に「どれだけのBTCが実際に売買されたか」だ。過去一週間では、大量のビットコインが市場参加者の間で移動しており、近年でも最大級の「コインの持ち手交代」が発生している。
一般的に、このような大規模な移転は市場の転換点付近で発生することが多い。弱気相場の終盤では、長期間保有していた投資家が投げ売りを行う一方で、新たな買い手がその売りを吸収するため、非常に大きな出来高が発生しやすいからだ。
もちろん、これが底打ちを直接意味するものではないが、現在の水準を多くの投資家が注目しているという事実には目を向けておくべきだろう。
Aralez氏の分析では、今サイクルにおける弱気相場の本格的なブルトラップはこれからであり、今後上昇することがあっても、それは一時的なリリーフラリーになる可能性が高い。また、Dom氏が指摘するように、ビットコインの現物フローは歴史的な低水準となっており、同時に取引量も大きく増加している。このような局面は、市場の大きな転換点になりやすいため、直近の相場の動向は特に注目しておくべきだろう。
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