マスターカードは10日、AIエージェント同士が機械速度で自律的に決済を行うための新サービス「Agent Pay for Machines(AP4M)」を発表した。
AIエージェントによるマイクロトランザクションを可能にする新インフラ
エージェント・ペイ・フォー・マシンズ(Agent Pay for Machines)は、AIエージェントがバックグラウンドで常時稼働し、プログラムに基づいて自動的に決済を実行できるように設計されたサービスだ。従来の決済がユーザー主導で行われるのに対し、本サービスはシステム間で直接実行される。これにより、1セント未満のマイクロトランザクションを含む高頻度かつ低遅延の決済が可能になるという。
本サービスは、2025年に導入された「エージェント・ペイ(Agent Pay)」プログラムを拡張したものであり、カード、銀行口座、ステーブルコインなど複数の決済レールに対応している。機能面では、各エージェントに認証情報を付与する「クレデンシャルイング」、組織が承認ルールや支出上限を設定する「パーミッショニング」、認証済み参加者間で高頻度の自動取引を行う「トランザクティング」、そして確実なマルチレール決済をサポートする「セトリング」の4つの基本機能を提供する。
ユースケースとして、起業家がAIエージェントに指示を出し、予算内でドメイン取得やホスティングサービスの購入を自動で行わせる例や、物流エージェントが配送ルートの管理から運賃や倉庫手数料の決済までを自動で処理する例が挙げられている。マスターカードのチーフ・プロダクト・オフィサーであるヨーン・ランバートは、このサービスがAIビジネスモデルの大きな発展を促す条件を作り出すと述べている。
この取り組みには、アディエン、コインベース、ストライプなど30社以上の業界リーダーが初期参加者として名を連ねている。アーベ・ラボの創設者兼CEOであるスタニ・クレチョフは、決済と財務管理は不可分であるとし、本サービスが決済を変革する中で、同社が機械速度での財務資本最適化に向けた基盤となるクレジットレイヤーと深い流動性を提供するとコメントしている。
AIエージェントによる自律的な決済インフラが整備されることで、新たなビジネスモデルの創出や経済活動の活性化が期待される。今後、ステーブルコインを含む多様な決済手段が統合されることで、暗号資産のユースケースがさらに拡大していくとみられ、引き続き注目したい。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=160.47円)



