ビットコイン、まだ『本当の恐怖』ではない──6.5万ドル反発の先に潜むリスク

CPIでビットコインの上値重く、資金も流出に転換=コインシェアーズ分析
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Highlights
  • ビットコインの日足は大陰線で確定、6万6,000ドル付近での攻防続く
  • 現価格のやや下に大規模な買い注文を確認、一時的な反発のきっかけなるか
  • 約6,780BTCの送金を確認、ビットコイン買い需要鈍化の中、さらなる安値に警戒

ビットコインBTCBTCは依然として弱い値動きが続いており、前日の日足は6万7,000ドル付近で大きな陰線を確定した。3日(執筆現在)も反発の兆しはなく、市場には不安が広がっている。ビットコインの一時的な反発が近づいているという分析がある一方、市場構造そのものの弱さに対する指摘も確認されている。

6万5,000ドル〜6万6,000ドルで一時反発か

暗号資産(仮想通貨)トレーダーのMax Trades氏は3日、自身のXにて「ビットコインの一時的な反発ポイントが近づいている」との見解を示した。

現在のビットコイン市場では、6万5,000ドルから6万6,000ドル付近に非常に大きな買い注文が待機していることが確認できる。この価格帯は、注文が集中しているだけではなく、過去にも何度も買い手が防衛してきた重要なサポートラインとも重なっているため、市場参加者から強く意識されているゾーンだ。

大量の買い注文が存在することで売り圧力を吸収しやすくなり、一時的に下落の勢いが弱まる可能性があるため、仮に下落が継続したとしても、このゾーン付近で短期的な反発が発生する可能性が高い。

ただし、この反発がそのまま強気相場への転換を意味するわけではない。まず6万5,000ドルから6万6,000ドル付近で反発した後、再び売り圧力が強まり、最終的には下側に残された流動性を回収しにいく展開をMax Trades氏は想定している。

取引所への大量送金を確認

ForeDexの創設者であるmignolet氏は3日、自身のXにて「大口の売り圧力が今後も続く可能性がある」と指摘した。

直近では、先日とほぼ同水準である約6,780BTCが再び取引所へ送金された。一般的に、取引所への大量のビットコイン送金は、売却準備である可能性が高いとされるため、市場にとっては警戒材料として受け止められやすい。

一方で、大きな売り圧力を吸収するような新たな買い需要は依然として確認されていない。現物ETFへの資金流入は低調な状態が続いており、OTC(相対取引)市場でも大口投資家による明確な買い集めの兆候は見られない。つまり、市場全体の需給バランスは徐々に悪化していると考えられる。

市場ではよく「恐怖の中で買え」という言葉が語られる。しかし、mignolet氏は現在の状況を本当の恐怖相場とは捉えていない。

なぜなら、本当に市場が恐怖に支配されている局面では、多くの投資家が将来への期待を失い、悲観一色になることが多いからだ。しかし現状では、依然として「ここが買い場だ」「上昇相場はこれからだ」といった期待の声が数多く聞かれる。

つまり、市場参加者の心理はまだ比較的楽観的であり、過去の大底で見られたような全面的な投げ売りや絶望感には達していない。

特に懸念されているのは、市場の期待と実際の資金フローが食い違っている点だ。「表面上は強気な意見が残る一方で、売り圧を吸収できるだけの買い需要は確認できていない」とmignolet氏は警戒を呼び掛けた。

Max Trades氏の分析では、ビットコインは大きな買い注文ゾーンに近付いており、一時的な反発が近づいている。しかし、mignolet氏はBTCの大量送金を指摘し、市場構造の弱さに懸念を示している。

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ブロックチェーン関連をメインに活動するウェブライター。家庭教師、高校教師を経て英会話スクールの運営に携わるが、2020年、コロナ禍をきっかけにライターに転身。これまでに十数件のメディア・仮想通貨系Youtubeチャンネルの運営に関わる。ファンダメンタル・テクニカル分析を得意とし、自身も仮想通貨トレードで資産運用中。特にブロックチェーンを活用した国際送金やトークン化事業(RWA)に強い関心を持つ。 保有資格:英検準1級
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