イーサリアムの研究開発を担う非営利R&Dラボ「Ethlabs」が23日、正式に発足を発表した。同団体はイーサリアム財団の元シニア研究者5人によって共同創設されており、イーサリアムをグローバル経済の決済レイヤーにすることをミッションに掲げている。
オンチェーン需要拡大に向け技術基盤を強化
Ethlabsが重視するのは、イーサリアム上で増える取引や資産移動をより安全かつ効率的に処理できる基盤づくりだ。ステーブルコインやRWA(トークン化された現実資産)、ファンド、自律型AIコマースなどの利用拡大を見据え、ネットワークの処理能力や相互運用性を高める方針を示している。
資金提供はビットマインやシャープリンク、イーサリアム共同創設者のジョー・ルービン氏らが主導。Ethlabsは独立性を維持するため、外部の助成管理者を通じて資金管理を行い、研究方針や技術的な方向性は同団体のリーダーシップが決定するとしている。
初期の取り組みとしては、高速な決済やネイティブ発行、クロスチェーンでの資産移動、メインネット容量、ETH
ETHの貨幣的性質に関する研究などに焦点を当てる。機関投資家の利用を見据え、決済や資産移動の基盤をプロトコル面から整える狙いだ。
Ethlabs参加のモノ氏、実利用に向けた技術課題を提示
共同創設者の一人であるバルナベ・モノ氏は発表同日に自身のX上で、Ethlabsへの参入を改めて表明した。同氏は、イーサリアムのプロトコル層とプロダクト層の連携をより密にする必要があると述べている。
具体的には、ブロックスペースの品質改善やイーサリアムL1の高速化、資産移動の安全性、コンポーザビリティの向上などを挙げている。実利用の拡大に向け、基盤技術とユーザーが触れるプロダクトのつながりを強める考えだ。
Ethlabsの発足はイーサリアムの研究開発が財団だけでなく、複数の独立した組織によって進められる流れを示している。今後、Ethlabsが機関投資家やオンチェーン金融の需要拡大に向け、どこまで実用的な技術基盤や共通標準を整えられるかが焦点となりそうだ。
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