英国の改革党党首ナイジェル・ファラージ氏が13日、ビットコイン企業Stack BTC名義で200万ポンド(約4億円)相当のビットコインを購入したことが明らかになった。個人名義の購入ではないものの、同氏は現職の国会議員かつ政党党首として、英国史上初めて公にビットコイン
BTCを取得した人物となった。
Stack BTC会長、「ロンドンを暗号資産時代の中心に」と高らかに宣言
Stack BTCの会長を務める元財務大臣クワシ・クワーテン氏も公式Xで声明を発表。今回の購入を「Stack BTCと英国のビットコインの未来にとって歴史的な瞬間」と位置づけ、「ロンドンをこの新たな通貨時代の中心に置く」と宣言した。
今年3月、ファラージ氏は自身の投資ビークル「Thorn In The Side Ltd」を通じてStack BTC株式の6.31%にあたる430万株を取得し、同社の戦略的投資家として参画していた。この投資はStack BTCが実施した総額26万ポンド(約5,600万円)の資金調達の一環として行われたものだ。
ファラージ氏はプレスリリース内で「私はかねてより英国で数少ないビットコインの政治的支持者の一人であり、デジタル通貨がビジネスと金融の未来において果たす役割を認識してきた」と強調。今回のビットコイン購入は、その姿勢を実行に移した形となった。
自由民主党がFCAへ調査要求、労働党タリー議長補が猛批判する展開へ
BBCの報道によると、自由民主党が金融行為規制機構(FCA)に対し、ファラージ氏の行為が「暗号資産(仮想通貨)市場への干渉未遂」または「市場操作未遂」にあたるかどうかの調査を要求したという。
同党の副党首デイジー・クーパー氏は「FCAはファラージの計画が市場操作や利益相反に当たる可能性があるかどうかを調査しなければならない」と主張。一方、FCAは「書簡を精査し、直接回答する」と述べるにとどまっている。
また、労働党のアンナ・ターリー議長は「ナイジェル・ファラージは経済を破壊した元保守党財務大臣を持ち上げ、私腹を肥やそうとしている」と批判。「改革党は働く人々のために立ち上がることよりも、自分たちの利益に関心がある」と指摘したことが同報道により明らかとなっている。
現職議員による公式なビットコイン購入という行動は、英国政治における暗号資産の存在感を一段と高める可能性がある。一方で、ファラージ氏の今回の行動が政治的信念に基づくものなのか、私的な利益追求なのかという問いは今後も議論を呼びそうだ。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ポンド=215円)




