暗号資産(仮想通貨)分析企業クリプトクオントの認証アナリストDarkfost(ダークフォスト)氏は14日、ビットコイン(
BTC)のデリバティブ市場とETFの資金フローについて、対照的な2つの見方をXで示した。先物市場の地合いは5月末から改善している一方、現物ETFは3週間続いた流入から流出に転じたという内容だ。
資金調達率が示す「楽観の積み上がり」
同氏がまず取り上げたのは、バイナンスにおける資金調達率の30日合計である。日々の数値は振れが大きいため、1カ月単位で足し合わせることで底流の傾向を捉えられるという考え方だ。チャートでは、この30日合計が直近で20.1%となっている。

同氏によれば、市場はまず不信の局面を通過した。資金調達率はバイナンスのデリバティブ市場で過去最も弱気な水準の一つを示し、52%の下落を経てショートポジションが積み上がった。それが5月の上昇の燃料になったという。
興味深いのは、こうした弱気の合意が、ビットコインの調整が終盤に近づくたびに繰り返し現れてきた点だと同氏は指摘する。
その局面を過ぎると、楽観が少しずつ定着しながら資金調達率が段階的に積み上がり、デリバティブ市場が息を吹き返す。
いま同じ構図が再び進行していると同氏はみる。この楽観が積み上がり続ければ、ビットコインは調整局面を抜け出せるかもしれない。ただし条件を付けた。現物の需要が動きに加わればという条件だ。
ETFは3週間の流入から一転、6,000BTCが流出
その現物が振るわない。同氏はもう一つの投稿で、直近の上昇を支えてきた3週間のETF流入が今週になって反転したと述べた。流出は6,000BTC近くに達したという。
週次のチャートを見ると、8月17日の週に大きな流入が入り、24日と31日の週も流入が続いた。これがビットコイン価格の上昇と重なっている。しかし9月7日の週は流出に転じた。

同氏は「現物需要は弱く、ETFが再び弱まればビットコインが持ちこたえるのは難しい」と指摘。「ボラティリティの高い週が控えている。慎重に」と結んだ。
2つの投稿を並べると、一つの構図が浮かぶ。デリバティブ市場は調整後の回復過程に入っているが、同氏自身が脱却の条件として挙げた現物需要が、いまのところ伴っていない。今週は15日から16日にかけて米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。
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